ダム便覧保存館 [「水がめ便り」入口ページ] [ダム便覧] [Home]

ダムを訪ねて!えてやんのホームページ

2004.03.10 UP

NO.0026


137 「雨畑ダム」



画像が切り替わります
  • 踏破日・・・・・2004.02.04(水)
  • 場所 ・・・・・・山梨県南巨摩郡早川町雨畑
  • ダム形式・・・A(アーチ式)
  • 堤高 ・・・・・・80.5M (第110位)【堤頂長:147.6M】
  • 最大貯水量・11.000千m3
  • 目的 ・・・・・・[P] ※1
  • 竣工年度・・・1967年
    ※1 P:発電用 

    {ダム年鑑1999年版による}

    ※ダム名の前にあるNOは、踏破したダムの順番を表し一覧にリンクしています(3200番目はいつ・・・)


    取水口が中流域にある為、湖面が綺麗!
    洪水吐けの放水路が中間でバッサリ・・・
    ダム概要図
    ひとこと:
     このダムは山梨県の南部、静岡県との県境に近い日蓮宗の総本山身延山の西側、雨畑川に 造られた山梨県で唯一のアーチ式コンクリートダムで、小振りではあるが綺麗なカーブを描いた美しいダムである。 民間の日本軽金属KKが保有し保守・管理も自前の自家発電専用のダムである。 このダムの特徴は、洪水吐用2門のローラーゲートに続く放水路が中間ですっぱっと切られており、矢木沢ダムのサイド 放水路の終端同様、ここからの放流は空中高く舞い上がる豪快な姿が想像出来る。天端の幅が2メートル と表示されているが、歩いてみると人一人がやっと通れる感じで2メートルが実感出来ない程狭かった。 取水口は中流域に有るために堰堤付近の湖面は綺麗で流木等見られず、わずかにゲート近くに小枝類が漂っていた。 踏破日の雨畑湖は、ほぼ満水に近かったが上流には扇状地も見られ、 ダムは堆砂で相当埋まっているようだ。写真撮影はダムサイト付近はスペースも狭く制約があり、ベストポジションが取りにくい。 雪の残る河原に降りると、減勢工に貯まった水は全面結氷しており乗れる程の厚さがあった。ダム下の河原に降りるには、民家の庭を通るので了解を得る必要あり。

    「おまけ」 日本軽金属KKは、このダムと下流の佐野川にある柿元ダム(今回は道路工事中で堰堤まで行けず!)と、本栖湖の水源で六ヶ所の自家発電所を所有し動かしている。認可最大出力は136,600kw (民間自家発電量としては日本最大の出力を誇る)で、クリーンなエネルギーとして、アルミニュームの製造にこの電力を100パーセント利用している。



    アクセス方法:
    国道一号線興津から52号線(富士川街道)に入り身延トンネルを越えて51.5キロで上沢 の交差点に・・・国道20号線(甲州街道)韮崎・舟山橋北詰交差点から国道52号線で約33.0キロで 上沢交差点に・・・本栖湖より国道300号線(本栖みち)を25.5キロで同交差点に着く。ここから県道37号線(南アルプス公園線)に入り 早川沿いに進行すると、8.3キロ程で早川町大島の集落に着く。信号も無く名前も無い三叉路に着いたら左折して、県道810号線(雨畑・大島線)に入る。道幅が急に狭くなりますが、 所々に待避箇所が有りますので対向車をパスして下さい。雨畑・大島線に入って2.5キロで雨畑ダムに到着。【*ダム湖を左に見て道なりに進行すると、静岡・井川ダムに抜ける井川・雨畑スーパー林道に至る。】 三叉路をそのまま南アルプス公園線に入って行くと、西山温泉を通って三叉路から19.0キロ程で西山ダムに着きます。

     


    あとがき:  自家用のダムをコレクション(?)に加えよう・・・と出かけてみましが、事前調査が甘かったのか残念ながら柿元ダムは、道路崩落の為に 工事中で通行禁止!堰堤を前にして引き返しました。雨畑ダムのみの紹介となりましたが、苦労して堰堤下から撮影出来た喜びが伝われ ば幸いです。雨畑ダム紹介に関して、日本軽金属KKの広報IR室から頂いた情報とH/Pを参考にさせて頂きました。