NO.0007
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「荒沢ダム」
荒沢ダムと八久和ダムに画像が切り替わります
{ダム年鑑1998年版による}
※ダム名の前にあるNOは、踏破したダムの順番を表し一覧にリンクしています(3200番目はいつ・・・)
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ひとこと: このダムは赤川の上流朝日村の山間にひっそりと建つ中規模の多目的重力式ダムであるが、完成が昭和30年と古く苔むした堰堤に年輪と風格が感じられた。昔の暴れ川(村人の話)も渇水でダム湖の水量も少なく、湖底に沈んだ屋敷跡が見えるのでは・・・と訪れた旧部落の人影があった。山形県が保有するダムの中では規模が一番大きく、流域の穀倉地帯を守りながら美味しい米作りにも貢献している。堰堤下に下りるには、荒沢部落に入って右斜め方向に下って旧道に入れば行けます。(反対に左斜め方向に登れば、八久和ダム方面) アクセス方法: 山形自動車道を月山IC(現在、山形道はここまで)で下り、国道112号線を酒田方面へ寒河江ダム・月山ダムを左に見ながら直進、道の駅「月山」から6キロ程で朝日村の落合交差点に、ここを左折して県道44号・349号線と続く一本道(鶴岡村上線)を16キロ程で荒沢部落に着きます。 八久和ダムには現在、月山ダムのダムサイトがまだ工事中の為、112号線から入れず荒沢部落より増淵地区(廃村?らしかった)を通って進む道しか有りません。荒沢ダムより16キロ強、増淵地区を過ぎると荒れたダート(車一台がやっと通れる箇所が多い)の連続でスーパー林道そのものです。八久和峠を過ぎて九十九折りのダートを下りると、湖面が見え始めて来るがそこはダム湖の最奧部で堰堤迄はまだ7〜8キロ、峠道より荒れた林道が続きますので、乗用車は不可・四駆でも地上高の高い車で・・・(帰りも別ルートは無く同じ道を戻ります) 75 「八久和ダム」 踏破日:2001.08.19 場所:東田川郡朝日村八久和 形式:G 堤高:97.5M 最大貯水量:49.028Km3 目的:[P] 竣工年度:1957年 ひとこと: 朝日連峰の山間に忘れられたように建つ東北電力の発電用ダム。県内の重力式ダムでは長井ダム・月山ダムに続く三番目に堤高のあるダム。堰堤中央には巻き上げ式の放水ゲート用鉄骨が威風堂々と建っている。堰堤周りも古いダム特有の無骨な造りで、今風に媚びた所がないのも一面頼もしい。依って撮影ポイントも限られてきます。
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あとがき:
月山ダムを撮りに・・・8月の快晴続きで雨の心配が無い事を幸いに出掛けましたが、同行した相棒の影響を受け霊山「月山」に登り、今回踏破したダムに等しい数のお寺を巡り坊さんの法話を聞き、即身仏との対面で心境に変化(?)を生じ、最新の機材と工法を投入してスケジュール通りに造られたダムの紹介が何か空しくなり、今号は戦後の復興期に人海戦力で造られた古いダムに光を当て敬意を表しました。(本音は八久和ダム迄、往復した労力を伝えたい・・・かも)
この荒沢ダムの上流には、幻の怪魚「たきたろう」が棲むと伝えられている大鳥池があります。