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ダムを訪ねて!えてやんのホームページ

2003.03.23 UP

NO.0018


111 「畑薙第一ダム」


画像が切り替わります
  • 踏破日・・・・・2003.02.20(木)
  • 場所 ・・・・・・静岡市田代
  • ダム形式・・・HR(中空重力式)
  • 堤高 ・・・・・・125.0M (第28位)  【堤頂長.275.0M】
  • 最大貯水量・107.400千m3(第54位) 
  • 目的 ・・・・・・[P] ※1
  • 竣工年度・・・1962年
    ※1 P:発電  

    {ダム年鑑1999年版による}

    ※ダム名の前にあるNOは、踏破したダムの順番を表し一覧にリンクしています(3200番目はいつ・・・)


         
    左岸より堰堤上と畑薙湖
    畑薙第二ダム堰堤とミニ発電所
    点検中の井川ダム
    ひとこと:

     このダムは、井川ダムより25キロ程奧の大井川源流に近い南アルプスの山麓に造られた中空重力式コンクリートダム。中空式では堤高日本一で水系3番目のダム。中部電力が昭和37年に発電用に造った揚水式の上部ダムであるが、風化は思ったより進んでいなかった。下流4.5キロ程に下部ダム【畑薙第二】がある。大井川もこの辺りに来ると谷が深く、堤高に対し堤頂長は短かいので見た目バランスのとれた美しいダムである。右岸に渡れば堰堤下に造られた発電所が眼下に見える。ダム近くにある山も標高が有り近接しているので、南アルプスの山々の勇姿は画面に捉えられなかった。撮影は堰堤周りは自由に撮れますが、堰堤の下からの撮影は制約が有り困難です。

    112 「畑薙第二ダム」

    下部ダムの畑薙第二ダムも中空重力式の堤高69メートルの小ぶりのダム。踏破日は運悪く堆砂のしゅんせつ中で水位を下げており、ダム湖側は工事用の機器等でロケーションは良くなかった。このダムの売りは堰堤表側にある様です。下流の渇水対策用に放流している水を利用して発電する”ミニ発電所”と、その導水管が見える。中部電力の第一号となったミニ発電所、「東河内発電所(出力170KW)」のプレハブが右岸堰堤下に張り付くように建っていた。

    大井川水系の中空重力式ダム群;井川ダム(1957)/畑薙第二ダム(1961)/畑薙第一ダム


    アクセス方法:

    国道1号線・藤枝バイパスから島田・向谷IC(本川根町方面)を下りて大井川右岸(駿河側)を走る県道64号線を北上、20キロほどで川根町の三叉路に着く。信号を右折(本川根町方面)して県道77号線を中川根町に、SLの走る大井川線を見ながら国道362号線に合流して本川根町・千頭へ、川根町から27キロ強で右折する国道(静岡方面)の三叉路に着く。この信号を直進して500メートルほど狭い町道(走行注意)をはしり左折、大井川を渡り右折、三叉路から6キロ弱で信号のない寸又峡方面と長島ダム/井川方面にわかれる三叉路に。ここを右折して県道388号線に入りトンネルを出ると眼前に長島ダムが飛び込んでくる。そのまま道なりに進行して接阻峡温泉に、閑臓林道入り口は新道となり大変走りやすいが、ほんの一部でほとんど狭い林道です。対向車に細心の注意が必要です。千頭から23キロほどで県道60号線に出るが案内が無く右折すると井川ダム・静岡方面へ、畑薙ダムは左折してここから25キロほど、1本道を井川湖を右に見ながら走行して、左に畑薙ロッジを見ると残り4キロで第一ダムに着きます。田代の集落から先は落石が多く、冬季は山陰に残雪も有りセダンでの走行は厳しい。(当方、はね石でマフラーに穴を開けました)【帰路は、井川ダム迄戻り、ダム堰堤上を渡り県道60号・27号・29号線と走って静岡へ・・・峠越えの狭い道ですが途中、赤石岳を始め南アルプスの山々を眺められます・・・】コース案内は良く表示されていますので、カーナビの力を借りなくても迷わず目的地に着きます。


    あとがき: 今回の畑薙ダム・・・実は田舎(?)が大井川の側!その様な訳で大井川のダム群が簡単に見られます。帰ったついでのおまけ・・・踏破となりました。井川ダムも畑薙に向かう寄り道で見ましたが今回で5度目、丁度検査・補修中の為、水位を下げた堰堤の内側が見られました。風化して黒ずんだ外側に対して、コンクリートの白さが残る内側を目に止め感激しました。この畑薙第一ダムの奧に重力式の赤石ダムが有ります。一般車の通行は禁止。冬は積雪で歩いての踏破も無理!夏場に登山目的で・・・となりますので、頑張っても当方には不可能!このダムは幻のダムに成りそうです。次回は、2月中旬に踏破した幻のダム(?)津久井湖に沈んでいる「沼本ダム」紹介したいと思っています。