ダム便覧保存館 [「水がめ便り」入口ページ] [ダム便覧] [Home]

ダムを訪ねて!えてやんのホームページ

2003.08.05 UP

NO.0021


117 「五十里ダム」


  • 踏破日・・・・・2003.07.22(火)
  • 場所 ・・・・・・栃木県塩谷郡藤原町大字藤原
  • ダム形式・・・G(重力式コンクリート)
  • 堤高 ・・・・・・112.0M (第42位) 【堤頂長.261.8M】
  • 最大貯水量・55.000千m3(第96位)
  • 目的 ・・・・・・[F] [N] [P]*1         竣工年度・・・1956年

    *1 F(洪水調節)N(不特定用水)P (発電)

    {ダム年鑑1999年版による}

    *ダム名の前にあるNOは、踏破したダムの順番を表しています(3200番目はいつ・・・)


    左岸より管理通路と堰堤下を望む
    新設された放水口〔2つのボックス〕を望む

    ひとこと:


    このダムは観光地日光の北、川治温泉の近く鬼怒川と男鹿川が合流する処に造られた、大型の重力式コンクリートダムで昭和31年完成当時は、日本でもっとも堤高があるダムとして偉容を誇っていたが、その後の大型化で現在の順位は42位(栃木県内では、川治・川俣に次ぐ3位)と云うことから、112メートルの高さ(?)が高い!と云う実感が湧いてこなかった。40数年以上の年月が経過した姿は所々で見受けられたが、保守管理が行き届いている様子で古さはなかった。今年の5月20日完成式を行った、施設改良事業で新しく造られた2門の放水管により、放流量が細かくコントロール出来るようになり、より安全な洪水調節が可能となった様だ。ダムサイトには、同時に改築した管理事務所と併設の広報館「わくわくダムダム広報館」があり、ダムに関していろいろ解る様に良く展示されていた。なおこのダムと、隣(山の反対側)にある川治ダム(最大貯水量:83.000k立)とは地下のパイプラインで結び、上流にダムがなく(現在、湯西川ダム建設中)流入量が多い五十里ダムの水を川治の方へ送って蓄えている。

    アクセス方法:

    東北自動車道・矢板ICで下り右折、国道4号線を宇都宮方面に1キロ程戻ると片岡の交差点に着く、ここを右折して県道を200メートル弱で県道30号線の丁字路に、信号を右折して500メートル程走ると74号線に入る三叉路に、この信号を左折して高速道の下を通って7.3キロで、63号線と合流する丁字路に着くので、ここを右折して63号線(藤原・宇都宮線)を北上。8キロ弱で273号線(東古屋・上寺島線)の分岐の三叉路に、ここから3キロで西荒川ダムに。五十里ダムには63号線に戻り、さらに北上すると7.8キロ程走ると左に東荒川ダムが見える。県道はこの辺りから狭い九十九折りの連続となりますので運転・対向車には充分注意が必要。西荒川ダムより24キロ強で国道121号線(会津西街道)と合流する塩谷交差点に着く。この信号を右折して8キロ程北上する。ダムに近くなってくると川治の温泉街に入る、温泉街を通り過ぎトンネル手前が五十里ダムのダムサイト駐車場。
    堰堤上及びその附近での撮影は問題はありませんが、国道からの遠望は木々に邪魔されて全体は撮れない。道路も狭く車には充分注意が必要。堰堤下には、未だ工事続行中の為、立ち入り出来ませんでした。この日、何かのイベントの名残、鯉のぼりが小雨の中堰堤上を泳いでいた。



    115.西荒川ダム(栃木県管理)

     
    踏破日:2003.7.22
    場所:栃木県塩谷郡塩谷町大字上寺島
    ダム形式:G  / 堤高:43.5M【堤頂長:116M】
    竣工年度:1967年/ 目的:F・N
    (県でも珍しい、洪水調節専用で雨期である今、水位は完全に下げられていた)

    説明では、ダム湖(東古屋湖)は釣りのメッカで、現在は完全に釣り堀化しているようです。なお、この附近の川筋のみヒルが生息しているとの事。(そんな説明を受けたら、堰堤下に下りられなくなりました)


  • あとがき: 今回の五十里ダム踏破は、7月23日の大暑を涼しいダムの堰堤で回避しようと、1泊2日の計画で東京の水がめを求め、一筆書きスタイルで栃木・群馬のダムを効率よく狙った結果です。生憎の雨降りで大暑どころかヒーターを入れての肌寒い八木沢ダム迄の踏破でしが・・・。サブで紹介している西荒川ダムは栃木県初見参のダム!第1号に敬意をはらい紹介しました・・・踏破当日は、明日からイベントが始まると云うことで休みの様でしたが、留守番の担当者(名前を聞き忘れました・・・失礼)が一人事務所におりましたので、無理を言って堰堤への鍵を開けてもらいました。忙しい中で親切な説明も受け恐縮(感謝)。無事堰堤に下り撮影が出来ました。次回の水がめ便りは、今回踏破したダム群の中より紹介してみたい・・・