ダム便覧保存館 [「水がめ便り」入口ページ] [ダム便覧] [Home]

ダムを訪ねて!えてやんのホームページ

2002.03.17 UP

NO.0011


葛野川(かずのがわ)発電所【上部ダム・下部ダム】

92 「葛野川(下部)ダム」



上部ダムと下部ダムに画像が切り替わります
  • 踏破日・・・・・2001.12.22(土)
  • 場所 ・・・・・・山梨県大月市七保町大字瀬戸字小金沢
  • ダム形式・・・G(重力式)
  • 堤高 ・・・・・・105.2M
  • 最大貯水量・11.500千m3
  • 目的 ・・・・・・[P] ※1
  • 竣工年度・・・1999年
    ※1 P : 発電 

    {ダム年鑑1999年版による}

    ※ダム名の前にあるNOは、踏破したダムの順番を表し一覧にリンクしています(3200番目はいつ・・・)


    下部ダム堰堤上から大菩薩嶺方向を
    地下発電所内4号機工事中
    上部ダム堰堤上より放水路を
    ひとこと:

     この両ダムは、東京電力鰍ェ小金沢山の麓近く地表から約500メートルの地中に完成した、揚水式発電では世界一を誇る葛野川発電所用に造られた最新の発電用ダム。
    上部ダムの上日川ダムは、ロックフィル式で堰堤表面の石は大きさを揃えた美しい表情を見せている。洪水時に放水する水路は左岸の地形に合わせた様な変わった造りが面白い。堰堤付近は整備されているがこれと云った設備もなく、管理事務所に電源を供給しているらしいソーラーパネルが目新しい。
    下部ダムの葛野川ダムは、ダムが少ない山梨県で堤高が一番高いダムとなった。RCD工法で造られたコンクリート重力式のこれと云った特長の無い ダムで、堰堤中央には二つの巻き上げ式の放水ゲートが建っている。堤高105.2メートルの高さが以外と短い堤頂長(264メートル)の為、堰堤中央でダム下を覗くとより高く感じる。撮影ポイントはダムサイト付近はフリーですが、堰堤下への移動は大変です。堰堤上のロケーションは両ダム共、ダム湖を入れて大菩薩嶺が望めます。

    アクセス方法:

    中央自動車道を大月ICで下り、国道20号線(甲州街道)を東京方面へ大月市内を2.5キロ程走り、高月橋入口の交差点を左折して国道139号線に入り小菅村方面に。【高月橋入口から入ると岩殿から先、猿橋方面から北上してくる県道60号線と合流する七保派出所まで道幅が狭いので注意・・・高月橋をパスして猿橋方向へ進行、3キロ先の新猿橋西の交差点を左折して139号に合流が安全】小さな集落をいくつも越え、松姫鉱泉を過ぎ葛野川トンネルを越えると山梨県が水道用に建設している「深城ダム」の工事現場に着く(インターから17.5キロ)。葛野川ダムはここから1キロ弱で白草トンネルを越すとダムサイトに・・・3月12日現在、取り付け道路等の工事中で通行止や迂回があり、ダムサイトに行けない場合有り。帰路はそのまま道なりに進めばダムから30キロ強で、松姫峠を越えて小菅村から国道411号線(青梅街道)に合流する。そこから塩山方面か奥多摩・小河内ダム方面に。


    93 「上日川(上部)ダム」

     踏破日:2002.03.12
     場所:塩山市大字上萩原字萩原山 形式:R
     堤高:87.0M 最大貯水量:11.470Km3 目的:[P]
     竣工年度:1999年


    アクセス方法:

    中央自動車道を勝沼ICで下り、国道20号線を大月・東京方面に6キロ弱走ると栖雲寺入口の交差点に、ここを左折して県道174・215号線に入り3キロ程で田野温泉を通過、日川渓谷レジャーセンターを左に見て5・5キロで栖雲寺に、道なりに直進し嵯峨塩鉱泉を右に見て日川の左岸を北上、一の平橋(12.5キロ)に出ると正面に堰堤が見えて来る。レストラン「すずらん」を過ぎると堰堤下に入る道路と分岐するが、柵がロックさており関係者以外入れない。道なりに進めばダムサイトに着く(県道入口から14・5キロ)。帰路はそのまま戻るか、直進すると13キロ程で国道411号線(青梅街道)に合流する。

     


    あとがき: 世界一(有効落差・714M)の揚水発電所を見に・・・暮れも押し詰まった12月、友人二人と東京電力鰍フ好意により見学に出掛けました。前日降った雪の残る中を・・・地下発電所へ向かうトンネルは機器運搬用の大型トレーラーが通行できる造りになっており、発電所は入口から5キロの奧にありました。現在、3・4号機の設置工事中(1・2号機稼働)でフロアーには下りられず2階(?)からの見学になりましたが、単機出力40万kWが4機稼働すれば国内最大の発電所になるそうです。 見学を希望するなら、東電「葛野川PRプラザ」0554-30-1020(休館・月曜日)に申し込んで下さい。2時間強のコースで発電所と葛野川ダムが説明付で見学出来ます。なお、この葛野川プラザの近くにリニアカーの実験線があり、リニア見学センターや体験試乗(事前申し込み)も可能のようです。今まで山梨県と云えば”富士山とぶどう”で決まりでしたが、新しい顔ぶれが揃ったようで山梨を見直しました。