2003.10.15 UP
NO.0023
「関西電力・黒四発電所見学特集」
128
竣工年度・・・1961年
*1.発電
{ダム年鑑1998年版による}
*ダム名の前にあるNOは、踏破したダムの順番を表し一覧にリンクしています(3.200番目はいつ・・・・)
@快晴の立山連峰とアーチを | 黒部湖と立山連峰 |
171名の殉職者に捧げる慰霊の像 | 本日の観光放水は下部(B放水口:毎秒10t)上下を切り替えて、濁りと水温調整をしている様です。 |
横坑・Aタル沢で表の空気を(3回の内、1回目) | B作廊谷から第四発電所をつなぐインクライン |
C発電所内全景(手前が1号発電機) | ペルトン水車について説明中です(中央カメラを下げているのが同行者) |
D発電所前、トロッコ駅で(一番前がえてやん・その右側がもう一人の同行者) | Eトロッコ列車の仙人谷駅で(2回目の空気補給) |
129. 仙人谷ダム 場所=下新川郡宇奈月町黒部奥山 ダム形式=G(重力式コンクリート) 堤高=43.5M 最大貯水量=682千m3 目的=P(発電) 1940年に完成した年代物の発電用重力式コンクリートダム。欅平の黒部第三発電所に送水している。このダムの工事に必要な軌道を確保する為、1936年から始めたトンネル工事は、想像を絶する難工事で大勢の犠牲者が出ている。規模は小さいが堰堤全面が放水ゲートでその緩やかなカーブが美しい。撮影は、この黒四見学会に参加しない限り通常は見られません・・・移動しての撮影も禁止されており、この駅舎の窓からのみ!下流の黒部渓谷鉄道・小屋平駅の前にある「小屋平ダム」(堤高51.5M)が同じ形式で造られているので、参考になりそうです。 |
Fエレベーター(竪坑)上部駅で3回目の新鮮な空気の補給をする。(志合谷附近) | G貨車1両(乗用車なみ幅1.6Mです)を乗せられるエレベーターに、見学者一同乗り込んでいる処です。 | H200Mの高さを2分で下りてきた下部駅構内。あと500Mで見学終了の欅平駅 |
今回の関電・黒四発電所見学は、観光コースとは別の発電所やダム及び送電線の保守点検用に現在も使用している、工事用輸送ルート・黒部ルート(黒部ダム〜仙人谷〜欅平)を通って黒四発電所を見学する募集があり、【見学希望の方は http://www.kepco.co.jp(関西電力)ホームページのイベント情報にアクセスして下さい。今年はもう無理と思いますが・・・】3月中旬「黒部ルート見学会」に申し込み運良く当選した結果です。黒部ダムに関しては説明は不要の様ですが、ダムがメインの目的でしたので日本一のダムと、この見学会のコース上でしか見られない仙人谷ダムを紹介しました・・・!トロリー黒部駅前を10:45スタート、黒四発電所に大型機材を運ぶ延長10キロにも及ぶ巨大な黒部トンネルを、専用バスで走りインクライン乗り場に(途中、タル沢・土砂排出の横坑から出て休憩)標高1.325メートルから、最大25トンの重量物が積めるインクラインに乗り込み傾斜角度34度を一気に下り、標高869メートルにある黒部第四地下発電所に着く。此処で1時間10分の時間を取り、見学と記念撮影・食事を取りながら質疑応答等が有ります。今回は昨年暮れに中継された紅白のエピソードが至る処で聞かれました。黒四駅から小さなバッテリートロッコ列車に乗り換えて上部軌道を6.5キロ先の志合谷の地下・エレベーター駅へ・・・途中、橋上の仙人谷駅で止まり仙人谷ダムと人見平を見学。このダムは、このトロッコ列車でしかお目に掛かれませんので貴重です。駅を離れると列車は直ぐトンネルに入りますが、この軌道の最大の難工事であった「高熱隧道」の500メートルの区間に入って行きます・・・今も車内で硫黄の臭いと熱気を感じます。【高熱隧道:吉村 昭著(新潮社、67年発刊)図書館に置いてありますので、一読の価値あり】標高800メートルのエレベーター上部駅から200メートル下の下部駅に下り、工事用のトロッコ列車で14:10ゴールの欅平駅へ・・・所要時間3時間30分間(昼食時間含む)モグラになって、日本の土木工事の最先端を垣間見た見学会でした。欅平から予約した黒部渓谷鉄道に乗り、木屋平・出し平・宇奈月ダム・第二・第三・新柳河原発電所等を車窓から眺めて、1時間と15分で宇奈月駅へ。その夜は宇奈月温泉の宿で一泊。翌日、朝日小川ダムをみて帰路につきました。黒部コースは、その日に扇沢に戻ってこられませんので、(自家用車利用なら陸送依頼)宇奈月か近隣の宿で1泊する事をお勧めします。以上 |