2004.08.25 UP
NO.0030
166 「三浦ダム」
画像が切り替わります
{ダム年鑑1999年版による}
※ダム名の前にあるNOは、踏破したダムの順番を表し一覧にリンクしています(3200番目はいつ・・・)
| ひとこと: このダムは、長野県の秘境と云える王滝川の上流、御嶽山の山裾に関西電力が戦時中に造った、発電専用の重力式コンクリートダム。83.2メートルの堤高は戦前に造られたダムの中では、宮崎県の塚原(つかばる)ダムの87.0メートルに次ぐ2番目に高いダムである。山間にそびえる苔むした堤体には所々に風化した跡もあり、還暦を過ぎたダムの一面も垣間見られ、飾り気の無い無骨で頑丈そのものの堤体はそれなりに風格があった。 ダム直下の発電所に送る取水口は堤体左寄りに造られており、SFの中に登場する有機体の様な異様な感じで迫ってくる。数年前まで常駐(現在は冬季無人)して管理していた名残もあり、雪除けのシェルター(屋根付き)で覆われた点検通路が、あちらこちらに走っていた。 イージーに車で横付けして見学する!その様なダムでは無く、林道を片道2時間も歩いて目にする感激は全て別物!また戦時中に、この様な山奥に大型のダムを造ったと云う事実が重なり平常心でのコメントが難しい。撮影にあたっては立ち入り禁止の看板が多く、有る程度の制約を受けるが狙う対象には問題なし。 (このダムは我が国の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選に選ばれている) アクセス方法: 長野自動車道を塩尻ICで下り国道19号線(中山道)を木曽福島方面に・・・54キロ程で木曽福島町の元橋三叉路に・・・【附近に木曽ダム有り】 中央自動車道を中津川ICで下りて国道19号線(中山道)を木曽福島方面に・・・56キロ程で元橋三叉路に着く。 この信号を県道20号線(開田三岳福島線)に入り約6.5キロで黒沢の三叉路に【この附近に常盤ダム有り】、この信号を左方向に進み県道256号線(御岳大滝黒沢線)に入ると3.4キロ程で牧尾ダムのダムサイトに出る。ダム湖(御岳湖)に沿って走る湖畔道路を中越地区で256号線から離れ、王滝川に沿って走る一本道に・・一本道は迷う事無く13.2キロ程で滝越集落に着く【近くに王滝川ダム有り】。 この一本道は道幅も狭く各コーナー共、見通しが悪くカーブもきついので安全運転に心掛けて下さい。滝越集落が終わる辺りで小さな三叉路に出る。ここを左方向に進行。右は旧林道に向かう道です。集落から1キロ程で閉鎖された林道の入り口ゲートに着く。ゲート前に車を5〜6台置けるスペースがありますが、駐車場としての表示は無し。【目の前に滝越発電所あり】 ここから7キロ強の道のり、食料と飲料水・懐中電灯・その他必要な物を背負い、王滝川の清流を左に見て、休憩を取りながら歩を進めて下さい。(0.2キロ間隔で、ダム迄のキロ表示あり)
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あとがき:
今回の三浦ダム・紀行は本年2度目の「オフ会」よりのお誘いで実現出来ました。誘いの第一報は、熊も出る厳しい林道を9キロ程歩く!途中のトンネルは照明もなく真っ暗なので、熊避けの鈴や懐中電灯も用意する・・・その他、諸々準備する物や注意事項の入ったメールを見て一瞬怯んだのですが、秘境にあるダム!と云う事に魅力を感じ、体力のある今の内がチャンスと思い相棒と共に出掛けました。 |