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ダムを訪ねて!えてやんのホームページ

2004.01.30 UP

NO.0025


「佐久間ダム」



画像が切り替わります
  • 踏破日・・・・・1999.10.06(水) / 2004.01.25(日)
  • 場所 ・・・・・・静岡県磐田郡佐久間町大字佐久間
  • ダム形式・・・G(重力式コンクリート)
  • 堤高 ・・・・・・155.5M (第8位) 【堤頂長.293.5M】
  • 最大貯水量・326.848千m3(第10位)
  • 目的 ・・・・・・[P] ※1
  • 竣工年度・・・1956年
    ※1 P:発電用 

    {ダム年鑑1999年版による}

    ※ダム名の前にあるNOは、踏破したダムの順番を表し一覧にリンクしています(3200番目はいつ・・・)


    体感した生の迫力が伝わらない・・残念!
    堤内エレベーター前の管理通路
    補修で水位を落としている取水口附近
    ひとこと:

     このダムは、静岡と愛知の県境を流れる天竜川に、日本で初めて造られた大型の発電用重力式コンクリートダム。工業の繁栄が見え始めた昭和20年の終わり、要となる電力の安定供給の為に電源開発KKが、米国の技術と技師と大型機械を導入して、当時としては驚異的な工事期間3年と云う短期間で造られたメードイン・アメリカと云えるダムである。完成から半世紀が過ぎ風雨を凌ぎ、苔むしたコンクリートに漂う年月と威風堂々とした姿によそ者(?)の弱みは無く、圧倒的な迫力で迫る堰堤はすごい!。展望台から眺めると堤頂が狭く、堤高がやけに高く見える不思議さがある。このダムの完成により此処で培った土木技術と大型機械類の開発で以後、計画されて造られた大型ダム群は正真正銘のメードイン.ジャパン製で、それらに大きく貢献したパイオニア的ダム。

    「おまけ」 このダムの水で発電される電力は、年間14億KW・Hで現在日本一です。50HZ(関東圏)・60HZ(関西圏)と両系統が発電可能。さすが発電専用ダム。撮影にはさくら電力館(閉鎖の計画)の屋上に展望台がありダム湖・堰堤が眼下に開けロケーションは最高です。その他は堰堤の上で撮れますが、さほど絵になりません・・・展望台がベターです。ダム下は不可。(今回は特別です)

    アクセス方法:

    東名自動車道を浜松ICで下り左折、県道65号線を1.5キロで県道45号線(二俣街道)に合流して北上、約12.5キロで鹿島坂下交差点に着く。ここを右折して国道152・473号線に入り、天竜川を渡り16キロで三叉路の山東交差点を左方向(龍山村・水窪方面)に進行すると、18キロで船明ダム入口に、ダム湖を左に見て北上する。対岸に見える秋葉第一発電所を過ぎ横山橋を渡って、今度は天竜川を右に見て32.5キロで秋葉ダムに・・・(ダム見学はトンネル内で右折してダムサイトへ)秋葉湖を右にして単調に暫く走行、43.3キロで大輪橋を通過して右岸側を走行、45.5キロ附近で水窪川に架かる大井橋の信号を左折、(直進すると水窪ダム方面)国道473号線に入り佐久間方向に、ここから道幅が急に狭くなります(これで国道?)。拡張工事が始まっているようですが、前方に充分注意して対向車を上手くパスして下さい。JR飯田線をオーバーパスし佐久間駅を左に見て、52.4キロ弱で電源開発KKの周波数変換所手前の信号に到着。ここを右折して残りキロ、県道288号線の登りに入り、工事用に掘られた岩盤むき出しのトンネルを3つ越えるとダムサイトです。そのまま進行して右に大きく廻りながら登ると駐車場です。その先が展望台になっている。
    【目安のキロ数は浜松ICからです】

     


    あとがき:  冬眠中に朗報が届き4年ぶりに訪れた佐久間ダム、2度目の印象は・・・冬のダムも素晴らしい!これを機会に、ほんの一寸だけ(?)冬も動いてみよう・・・なんて頭に浮かびました。今回のダム紀行は「オフ会」よりお誘いのメールを頂き、会員の皆様にはご迷惑を掛けたのではと思いますが、本当に貴方任せの楽しい見学が出来ました。有り難う!当日はMBSがダムキチを収録!との事で一日中張り付いてカメラを廻しておられました。また、電源開発KKの担当の方々には大変お世話になり、堰堤直下にも出させて頂きました。厚くお礼申し上げます。写真は堤内エレベーターを降り、堰堤下の出口から撮影しながら降りてきた、MBSのクルーと参加者です。
    遅れましたが、今年初の紹介となりました・・・また一年、精力的に彷徨して踏破して行く覚悟ですので、サイトをよろしく!

    *オフ会=オール.アマチュアーダム系サイトのオフ.ラインの会