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ダムを訪ねて!えてやんのホームページ

2005.12.25 UP

NO.0042


211 「新成羽川ダム」



画像が切り替わります
  • 踏破日・・・・・2005.11.20(日)
  • 場所 ・・・・・・岡山県高梁市備中町長屋
  • ダム形式・・・GA(重力式アーチダム)
  • 堤高 ・・・・・・103.0M 【堤頂長:289.0M】
  • 最大貯水量・127.500千m3
  • 目的 ・・・・・・[P]  ※1

    竣工年度・・・1968年

    ※1 P:発電用 

    {ダム年鑑2005年版による}

    ※ダム名の前にあるNOは、踏破したダムの順番を表し一覧にリンクしています(3200番目はいつ・・・)


    減勢工がエプロン状に・・・アーチ形状は緩やかに見えます。
    売り(?)のキャタピラー補助ゲート・・・
    ひとこと:

    【しんなりはがわダム】このダムは岡山県の西方、広島県との県境近くに中国電力(株)が、揚水発電用の上部ダムとして造った重力式アーチダム。103メートルの堤高と289メートルの堤頂長は、重力式アーチダムでは現在のところ日本一である。 この100メートルを越えている高さは、ダムの多い岡山県(アース式が主流)の中でもこのダムのみ、県一番の高さである。このダム特有の設備として、使用例の少ないキャタピラーゲートを補助ゲート用に設置している事と、洪水吐の導水路下が広い エプロン状(エプロン下に地下発電所が造られている)になっていて減勢工らしき物が見あたらないので、跳ね上がった水は田原ダム(下部ダム)の水面がクッションになるのだろうか。堰堤表側のカーブは見る角度の違いからか、重力式コンクリートダ ムに緩やかなカーブを付けている様な感じを受ける。裏側のダム湖(備中湖)側からのカーブと天端のカーブはアーチ式そのものである。

    『参照』他ダムでキャタピラーゲートを設置しているのは、大内ダム『福島県』と小牧ダム『富山県』に設置されている様です。

    アクセス方法:

    (前号の帝釈川ダムと同時踏破ですので、実走行の案内は不可)地図を参考にして最短距離で案内します。

    山陽自動車道を福山東ICで下り左折、国道182号線(バイパス)を東城 方面に進行すると3.8キロ程で神辺第一陸橋交差点(南)に、ここを右折して国道313号線に入り9.8キロ弱で、直進に近い三叉路・湯野口交差点を道なりに313号線(旧山陽道)に入る。 井原鉄道を右に見て17.8キロ程で、薬師交差点に・・・313号線はここを左折して(東城街道)そのまま進行、トンネルを一つ越し23.8キロ程で吉井町役場前のY字路に、この信号を右方向 に何処までも北上、39.8キロ程で領家川に・・・この川に沿って進み44.0キロで手川橋の信号に、ここを左折して県道33号線(新見川上線)入り、成羽川に沿って登ってゆくと50キロ程で黒 鳥ダムのダムサイトを通過・・・さらに進めると55キロ強で成羽川を渡る。渡って即左折して県道107号線に入り600メートル程で、田原ダムに・・・さらに3キロ弱で目的のダムサイトに到着。ICから 60キロ程の行程です。

    撮影はどの場所からでも自由に撮れますが、狙う場所からの距離が足りずレンズの選択に苦労する。フエンス等もしっかり張られているのでベストポジションは望めない。車で移動しての撮影は、天端が通行可能ですから脚として使えます。平日なら、 予約(1週間前迄)をすれば地下発電所等も一緒に見学できるようです。

    堤頂部に敷いたレール上のキャタピラーゲート操作室。
    左岸より堰堤を望む。

    あとがき:  岡山県初見参です。岡山第一号は黒鳥ダム・・・!でした。酉年のとりに黒鳥ダムを紹介すれば万々歳となる処ですが、日本一と冠が付いた新成羽ダムに敬意を払って紹介となりました。帝釈川ダムサミット参加の道中に程近く(?)、同乗させて頂いた車主(?) に迂回を願って踏破!した黒鳥・田原・新成羽・・・
    今年は新成羽川ダムで終ります。この1年間で踏破したダムは38堤体でした。だんだん動きが鈍くなってきました・・・来る年は歳に負けない様、もう少しアクテブに計画的に進めたいと思っていますので・・・

    写真は 209 「黒鳥ダム」・場所:高梁市備中町長屋・ダム形式:G・堤高:15.5M・目的:発電用・竣工:1968年