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2003.09.10 UP

NO.0022


126 「八木沢ダム」


  • 踏破日・・・・・2003.07.23(水)
  • 場所 ・・・・・・群馬県利根水上町大字藤原字矢木沢
  • ダム形式・・・A(アーチ式コンクリート)
  • 堤高 ・・・・・・131.0M (第22位) 【堤頂長.352.0M】
  • 最大貯水量・204.300千m3(第15位)
  • 目的 ・・・・・・[F] [N] [A] [W] [P]*1         竣工年度・・・1967年

    *1 F(洪水調節)N(不特定用水)A(かんがい)W(水道用水)P (発電)

    {ダム年鑑1999年版による}

    *ダム名の前にあるNOは、踏破したダムの順番を表しています(3200番目はいつ・・・)


    左岸広場より管理棟と放水ゲートを望む
    堰堤直下にある揚水式発電所

    ひとこと:

     このダムは利根川の最上流部・新潟県との県境近くに造られた多目的ダムで山間に美しいカーブを描いて威風堂々とそびえていた。関東地方にあるアーチ式コンクリートダムでは川治ダムに次ぐ二番目の高さを誇り、首都圏に水道水を供給するダム群の中で最大のみずがめでもある。このダムの特長は堰堤本体に放水口が無く、左岸山側に大きく迂回して造られてた日本初のサイド放水路が売りの様ですが、ダムが大きいので一枚のショットの中に堰堤を入れて取り込む事は出来ませんでした。堰堤直下には東電の揚水式発電所【下部ダム湖は須田貝ダムの洞元湖・最大出力24万kw】が造られており、当日は発電を止めていたのか奧利根湖はほぼ満水の状態でした。ダムサイトには管理棟と並びダム記念館があり、このダムに関わる全てがわかる仕組みになっている。

    アクセス方法:

    関越自動車道・水上ICで下り左折、国道291号線を水上温泉方面に走ると約7.5キロ程で、右斜め方向に入る幸知の分岐点着く。少々解りにくい分岐点を県道63号線に入ると後はほぼ一本道で、分岐点から6キロ程で藤原ダムの堰堤上となる。ここから10キロ程で須田貝ダムが見えてくるので、63号線をテプコ電源PR館方向に左折する。(そのまま直進すると奈良俣ダム)PR館の前を通って利根川を渡ると整備された開発公団の専用道路となりますが、道幅の狭いところやカーブの厳しい箇所もあり、道路上に落石等もあるので注意が必要。9キロ弱で八木沢橋を渡り左折すると、小さなガード下を通るが上がサイド放水路で放出口に近い所です。そのまま坂を上りきると八木沢ダムの駐車場になります。
    堰堤上及びその附近での撮影は問題はありませんが、堰堤下には、八木沢橋を渡って直進すると入れますがゲートが有りロックされていますので、許可が必要の様です。(当日は雨が降っていたので、許可は取りませんでした。)

    日本初の巨大なサイド放水路が、左岸側に大きく迂回して造られている。
    サイド放水路
    満水に近いゲート

    あとがき: 五十里ダム踏破の片割れで、我が家より一番遠い処にある水道水の源・八木沢ダムを無事コレクション(?)に入れることが出来ました。群馬の山奥にダイナミックにそびえるアーチ・・・これで、天気が良ければ何も云うことは有りませんでしたが・・・ 次回は、今月の18日待望の黒部ダムを仲間3人と!・・・関電の見学ツアーの予約が取れましたので、点検用の地下通路を移動して欅平まで、メインは黒部第四地下発電所見学(昨年の紅白で中継)。ダムに関しては隅々ほとんど紹介されていますので、裏方の施設に見所があるかと期待しつつ、その辺りを紹介出来れば・・・と、思っています。