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ダムを訪ねて!えてやんのホームページ

2005.04.15 UP

NO.0035


182 「余地ダム」


  • 踏破日・・・・・2005.04.05(火)
  • 場所 ・・・・・・長野県南佐久郡佐久町大字余地
  • ダム形式・・・G (重力式コンクリート)
  • 堤高 ・・・・・・42.0M      【堤頂長 147.0M】
  • 最大貯水量・0.523千m3
  • 目的 ・・・・・・[ F ] [ N ] [ W ]*1        竣工年度・・・2004年

    *1 F(洪水調節) N (河川維持用) W (水道用)

    {ダム年鑑1999年版による}

    *ダム名の前にあるNOは、踏破したダムの順番を表しています(3200番目はいつ・・・)


    残雪や湖面に張った氷と同色(?)の堰堤壁・・
    左岸より真っ新の堰堤を・・・

    ひとこと:


    この余地【よじ】ダムは佐久市の東、群馬県との県境に近い荒船山を背にした余地川に、脱ダムを宣言した長野県の県営ダムとして、現時点では最後に完成したダム。 最後のダム!と云う事は、県が管理するダムの中で一番若い(?)小規模であるが、出来たての重力式多目的ダム。中央の常用洪水吐を挟んで、左右に二門(10メートル巾×2)の自然越流式の洪水吐 けを持った今ふうの造りである。

    基礎工事が動き出した平成13年、台風15号の襲来をうけ工事現場も被害を受けたが、下流の流域にも相当の被害が出て、一日も早いこのダムの完成を待たれて いた様だ。ダム湖の水は濃いブルーに輝いていたが、堰堤近く以外はまだ結氷しており、木々の緑が湖面に映える新緑の頃が待たれる。水道用水は佐久町に供給されている。ダムサイト周辺は公園化され て綺麗に整備されていた。

    アクセス方法:

    上信越自動車道を佐久ICで下り右折、取り付け道路を800メ−トル程で国道141号線に合流する 佐久西IC交差点に、ここを左折して141号線(佐久甲州街道)を韮崎・小海方面に一路南下、6キロ程走ると千曲川に架かる浅蓼大橋を渡り、佐久西IC交差点から15.7 キロ程で千曲病院入口交差点に、ここを左折して国道299号線(武州街道)に進路変更、病院入口交差点から2.8キロ程で余地入口交差点に・・・交差点手前に左折・ 余地ダム/直進・古谷ダムの表示あり・・・左折して下仁田佐久線に入りキロ弱の走行でダムサイトに到着。撮影は自由に出来ます。ダム下に入るには500メートル程戻った 所から入る道路があります。但し直下に立ち入り禁止の柵あり。


    減勢工を真上から・・・常用口から放流されています
    モザイク模様にブロックが張られた天端通路を

    あとがき: 下仁田まで移動する機会があり、そのチャンスを生かして荒船山の見える範囲(実際は見えませんでしたが・・・)にあるダムをピックアップして踏破してきました。紹介した余地ダムは山の向こうのダムでしたが、 話題の県のダム。小ぶりではあるがバランスの取れた見立ての良い、規模以上に大きく見えたダムでしたので紹介しました。ボリュームはありませんが、新しさと美しさが伝われば幸いです。次回は、渦潮見学に淡 路島に出掛ける予定ですので、島のダムも序でに・・・覗いて来よう!と計画を立ています。淡路島で一番堤高のある「成相ダム」あたりを紹介できたら・・・でも、あくまで渦潮!がメインですからダムは・・・?