D-shot contest 入賞作品
- 四十四田ダム -




第10回 入選  Dam master 「桜ロード」 (岩手県・四十四田ダム)

[選評] <選評・窪田 陽一>
花曇りの薄日を敢えて逆光にとらえ、鮮やかさよりも全体に淡い色調を選んだ、難しい条件にも関わらず、黄昏の中に色味が消えかかる桜景色の様相を写しとろうとした佳作です。左下方が水面で占められているため、常套的な風景写真の構図論から言えば、画面全体の安定感にやや欠ける点が惜しまれます。




第18回 入選  yfx 「デカダム」 (岩手県・四十四田ダム)

[選評] <選評・中川 ちひろ>
パキッとした青空のもとに、マシーンのようなロボットのような、巨大な物体が突如現れたような一枚です。赤が効いていますね。偶然居合わせた人の配置もバランスがいいです。プロの写真家が何気ない街のスナップを撮るときは、この、「偶然」のバランスを瞬時に見つけます。撮るプロは、観るプロでもあるのです。ダムが主役ですが、自分が動きながら、すべてのバランスが気持ちよくなる位置からシャッターを切ってみてください。これ、縦位置だとさらに良かったと思います!




第21回 入選  ハル 「ダムキャンの灯」 (岩手県・四十四田ダム)

[選評] <選評・宮島 咲>
地元の再生事業をおこなう団体が企画した、ダムサイトキャンプの写真でしょうか。普段は禁止されていますが、この日だけはダムサイトにテントを張ることができました。テントを張っている場所は堤体そのもの。コンバイン型式である四十四田ダムのフィル部分にテントを張っているというわけです。いわば、ダムに宿泊しているという事ですね。ダム好きの私としては、とてもうらやましく感じます。そして、作品の構図や露出など、もう、文句のつけどころが無いほど素晴らしいです。