D-shot contest 入賞作品
- 八ッ場ダム -




第13回 優秀賞  かみさと 「深まる紅葉進む工事」 (群馬県・八ッ場ダム)

[選評] <選評・森 日出夫>
  深まる秋の深夜、工事現場だけがボワッと浮かび上がる幻想的な写真です。大型ダム工事である八ッ場ダムでは、堤体基礎掘削、仮設備設置工事を昼夜通して実施しています。この暗闇の中で、おそらく100人以上の人が広範囲に分かれて働いているのでしょう。夜間作業のこの写真から、ダム現場の広さが改めて実感できました。




第14回 入選  広瀬あきら 「雨と紅葉と」 (群馬県・八ッ場ダム(建設中))

[選評] <選評・森 日出夫>
  紅葉に染まる雨の一日と、一日でも早いダムの完成を目指す現場の緊張感のアンバランスが、見るものに強い印象を与える作品です。紅葉の赤と、林立する大型クローラクレーンのブームの赤が印象をさらに強めます。八ツ場ダムは、この写真が日本に掲載される頃には定礎式を終え、いよいよ打設の最盛期を迎えます。巨大な堤体は、しばらくみなさんの被写体になっていくことでしょう。




第15回 優秀賞  子持ち・アッカーマン 「箱庭のミニカー達」 (群馬県・八ッ場ダム)

[選評] <選評・森 日出夫>
今、工事最盛期を迎えている八ツ場ダムの施工状況です。堤体低標高部で、放流管や監査廊等の堤内構造物によりコンクリート打設エリアが分断されています。その分断されている施工エリアを同時進行で打設しているので、このような大小取り混ぜた機械がたくさん稼動しているということです。ダム堤体打設は数年掛けて行われますが、その中でもある時期のみ出てくる光景です。 機械も人も、今にも一斉に動き出しそうな臨場感溢れる作品となっています。




第15回 入選  yfx 「黙々淡々」 (群馬県・八ツ場ダム)

[選評] <選評・森 日出夫>
ダム現場の作業員さんの動きを見て、感動をもって撮られた作品です。 大規模な構造物も「人間一人ひとりの手間が無くしては造りえない」という撮手の気持ちがよく伝わってきます。 作者は、工事中のダイナミックな写真を撮ろうと思って来たのかもしれません。 でも現場を見ているうちに、無駄話もせずに黙々と働いている作業員さんに気持ちが動かされてきたのだと思います。 モノクロ気味の背景にセンスを感じます。




第16回 入選  iiysk 「チャンチャラッチャー チャンチャラー♪」 (群馬県・八ッ場ダム)

[選評] <選評・森 日出夫>
放流設備の設置工事のため、作業員が堤体上流側にゴンドラを使って移動している様子を捉えたものです。堤体打設工事と同時進行で行われるため、作業場所の高低差が大きくなってくると移動手段に使わざるを得なくなってきます。100m近い高さで吊られている事に撮影者は驚き、映画のワンシーンのような感覚でワクワクしながらシャッターを切る姿が伝わる作品です。




第17回 優秀賞  iiysk 「晩秋の夕暮れ」 (群馬県・八ッ場ダム)

[選評] <選評・森 日出夫>
堤体コンクリート完了を間近かに控える八ツ場ダムを下流から写したものです。本体の非越流部、下流の減勢工にある副ダムと、左岸側に位置する発電所を同時に施工しています。夕暮れが迫り、施工箇所は工事用照明に映し出され、堤体打設完了間際の現場のあわただしさを美しく、また生き生きと表現した作品です。




第17回 入選  子持ち・アッカーマン 「湛水エリアへ」 (群馬県・八ッ場ダム)

[選評] <選評・森 日出夫>
八ツ場ダムの上流貯水池に到る工事用道路を、1台のダンプトラックが下って行きます。貯水池内の斜面補強のための押え盛土用の材料を運搬しているのだと思います。記憶に新しい、台風19号による急激な貯水を可能にしたのも、この工事が一役買ってます。綺麗に施工された石積みの工事用道路と、1台のダンプトラックが下って行く様が慌しい工事現場に一瞬の静けさをもたらします。




第17回 最優秀賞  ハル 「守り続けた夜」 (群馬県・八ッ場ダム)

[選評] <選評・西山 芳一>
一夜にして満水になり下流域を守ったと言われる八ッ場ダムの湖を何もなかったのように非常に美しく捉えましたね。ライトを受ける山、街、堤体そして湖面に姿を映す二本の橋が絶妙に画面に収まっています。撮影する視点、日時、構図の全てが計算され尽くされている感はありますが、完璧で素晴らしい作品です。ダム写真は計算してもなかなかその通りに撮れるものではありません。これからも頑張ってください。