D-shot contest 入賞作品
- 浦山ダム -




第3回 入選  友田勇 「静寂の水を湛えて」 (埼玉県・浦山ダム)




第15回 入選  ハル 「街の壁」 (埼玉県・浦山ダム)

[選評] <選評・中川 ちひろ>
とってもかっこいいですね。新鮮な写真を見させていただいた気分です。街には赤、黄、緑など、花火のように色とりどりの光が瞬き、上空には赤く燃え上がる京都の大文字焼きの送り火のようなダム。決して真ん中に大きく写っているわけではないのに、この写真の主役はダムであることがはっきりと伝わります。昼ではなく夜撮ったことで、ダムの周りが真っ黒になり余計な情報が消え主役が引き立てられています。ライトアップされたダムがまるで天空に浮かび上がっているかのようですね。




第16回 入選  iiysk 「天空の城 浦山ダム」 (埼玉県・浦山ダム)

[選評] <選評・萩原 雅紀>
たぶん、この撮影ポイントは前回の「ダムに親しむ」部門の入選作品と同じですよね。向こうは空気が澄んだ日の夜景ですが、雲海が出た日の早朝、という対照的な撮影条件でまったく印象が変わりますね。極端に情報量が少ない広いキャンバスの中にダムの一部分(だけどいちばん個性的な部分)がクッキリと浮かんでいて強烈な印象が残ります。そもそも浦山ダムの常用洪水吐からの放流がそう多くないので、放流中のライトアップしている状態で雲海が出てそれを撮る、というチャンスは相当レアなのでは、と思うとくらくらします。欲を言えば、もうほんの少しだけ手前の雲が暗ければもっとダムの存在感が増したのでは、と思うのですがどうでしょうか。