第4回 優秀賞 古川美鈴 「人工の滝」 (岐阜県・丸山ダム)
[選評] 放水、橋、木立それぞれの距離を縮めた望遠レンズの特性をうまく使った作品です。 軽トラックの位置も絶妙。時間と空間の凝縮という写真表現本来のうまさを見せています。
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第5回 最優秀賞 声姫 「STILLNESS」 (岐阜県・丸山ダム)
[選評] 「夜景」と「放流」といった、写真撮影では難しい「技」と「時」とを見事にコラボさせた作品です。このダムには幾度となく通っておられるのでしょう、綿密 な計画と緻密な計算とが、切り取られた画のなかに十分に見て取れます。完璧です。審査員、満場一致の最優秀賞でした。
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第12回 入選 佳 「光り射して」 (岐阜県・丸山ダム)
[選評] <選評・萩原 雅紀> 僕は「ダム本体」を正攻法で写真に撮るのが好きなので、この部門を選ぶときは同じように正攻法に堤体を写したものの中から「額に入れて自分の部屋に飾るならどれがいいか」と考えながら写真を見ていました。その中で、もっとも正攻法でもっとも気に入ったのが、雪化粧をした丸山ダムを撮影したこの作品。黒ずんだ堤体と真っ白な木々のコントラストが美しくて、一瞬で目を捉えて離しませんでした。逆光気味で微妙に出ているゴーストも、僕はこの場合むしろ眩しい雰囲気を出すのに一役買っているのではないかと思いました。近いうちに新丸山ダムの工事が始まれば見ることができなくなる光景、という意味でも貴重な瞬間だと思います。
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第16回 入選 佳 「轟音」 (岐阜県・丸山ダム)
[選評] <選評・森 日出夫> もう数年すると見ることができなくなる丸山ダム。木曽川の治水を担うおじいさんダムです。数多の洪水と戦いすでに60年以上の歳月が経過しました。それでも老体に鞭打ち、迫りくる洪水を背中に受け止め、必死に戦っているシーンの作品です。撮影場所はダムから離れていると思いますが、放流の轟音がそこにも届いていたことでしょう。水の力と、コンクリートの力の戦いが感じられる迫力ある作品ですね。
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