D-shot contest 入賞作品
- Dam master 様 -




第3回 優秀賞  Dam master 「色の祭り」 (広島県・土師ダム)




第6回 入選  Dam master 「白龍」 (福井県・石徹白ダム)

[選評] 雨止みに突然、素晴らしい景色と遭遇することがあります。背後の山と湖面の霧がなお一層のしっとり感を演出しています。雨の日こそダムの撮影日和といえそうな作品です。




第10回 入選  Dam master 「桜ロード」 (岩手県・四十四田ダム)

[選評] <選評・窪田 陽一>
花曇りの薄日を敢えて逆光にとらえ、鮮やかさよりも全体に淡い色調を選んだ、難しい条件にも関わらず、黄昏の中に色味が消えかかる桜景色の様相を写しとろうとした佳作です。左下方が水面で占められているため、常套的な風景写真の構図論から言えば、画面全体の安定感にやや欠ける点が惜しまれます。




第11回 入選  Dam master 「帯」 (香川県・田万ダム)

[選評] <選評・萩原 雅紀>
  水の流れに沿って上から視線を下ろして行くと、湖の水位のところから弧を描きながら水が落ちはじめ、徐々に空気が混ざって白濁し、 途中からロケットの噴射のように横に広がって、最後に減勢池に落ち込む、という放流における一連の水の動きが時系列で分かって面白いと思いました。 不思議なのは、これだけ大胆な構図、そして放流というダイナミックな光景なのに妙に静寂を感じるのです。放流された水に露出を合わせたかなり暗い色合いと、 落水しているのに驚くほど小さな減勢池の波が逆相的に音の要素を打ち消しているような気がしました。
  ひとつだけ気になったのは、せっかくこの構図で撮るなら、写真の中心線と放流の中心線は揃えた方が気持ちいいんじゃないかな、と思うのですが、どうですか。 <選評・萩原 雅紀>
  こういう写真、僕も撮りたい!と思った作品。空中で止まっているように見える水滴と、流れ落ちている水流が1枚の写真の中に収まっているのが不思議な感覚です。 もし、放流されて自由落下していく水が重力に引かれて加速しているさまを切り取る、というコンセプトだったとしたら、その発想はなかった、と脱帽するしかありません。
  また、堤体の一部を切り取って、印象的な色の光でアクセントをつけることで、何度も行ったことのあるダムでも「見たことある気がするけど、どこだっけ」と考えさせられて面白いな、と思いました。