ダム事典[用語・解説](噴水)


噴水 (ふんすい)
 貯水池では、以前から噴水が親水性や景観の向上を目的として設けられてきましたが、最近では、親水性や景観の向上のほかに水質の浄化にも効果があるとして、水質浄化を目的に加えた噴水が造られるようになりました。
 水質浄化の観点からは、
・噴水のポンプによる加圧・撹拌、噴水の降水滴の水面叩き効果によって、植物プランクトンに障害を与え、増殖能力を低下させる、
・噴水の降水滴による光遮断、蒸発散による水温の低下、貯水池水の混合などにより、植物プランクトンを不活性化させ、増殖を抑制する、
といったことを通じて、水質上の効果があると説明されています。大規模な貯水池の場合、噴水による影響範囲は限定的であり、水質の浄化のためには、他の対策と組み合わせて用いることが効果的であるものと思われます。(→日本のダム:噴水


七ヶ宿ダム



寒河江ダム


河川維持用水を使用している−真名川ダム(撮影:さんちゃん)


八田原ダム(撮影:cantam)