ダム事典[用語・解説](逆調整)


逆調整 (ぎゃくちょうせい)
 水力発電所からの放流量いったん調整池に貯め、下流河川の水位変動を安定化させるために調節すること。
 電力の需要は昼と夜では大きく異なり、また時間帯によっても変化します。水力発電は原子力や火力に比べ短時間に発電量を増減させることができるので、発電量の調節は主に水力発電で行われます。この結果、水力発電所では、昼間大量の水が発電放流されますが、夜間は放流されないなど放流量の変動が大きく、そのままでは下流の河川水位が大きく変動してしまうことがあります。このような場合、発電所からの放流を一旦調整池に貯め、調整池からの放流量を調節して、下流河川の水位変動を安定したものとすることを逆調整といいます。このときの調整池を、逆調整池と呼びます。