ダム事典[用語・解説](ルジオン値)


ルジオン値 (るじおんち)
 地盤が高い水圧の作用下にあるときの水の通しやすさを評価する指標です。通常、土木工学では水の通しやすさを透水係数(cm/sec)という指標で評価しますが、ダムは高い水圧の下で使用されるので、ルジオン値(Lu)という特殊な指標を使用します。
 ルジオン値はルジオンテストという方法で求められ、ボーリングで作られた穴に1Mpaの水圧をかけて、その際に穴1mあたり、一分間に地盤に浸透する水の量(リットル)をルジオン値といいます。通常コンクリートダムの地盤は2ルジオン、ロックフィルダムの地盤は2から5ルジオン程度になるまでセメント注入などで改良します。