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ダムの鉄人、それがCMED

  「ダム工事総括管理技術者」という資格があります。長いのでCMED(シーエムイーディ)と関係者は呼んでいます。ダムを建設する際に、現場の工事を担当する事務所の所長のような人が取る資格です。

 これは、CMEDである北川正男氏(三井住友建設株式会社ダム技術部長)が、少年の日の夢やCMEDについて熱く語ったものです。




だ む 
 小学生の頃、仲間と砂場で「とんねる」や「だむ」を作った。「とんねる」は両方から肩まで腕を入れて長いのを完成させた。貫通時、握り合った手に感動があった。「だむ」には、水を貯めようと言うことでバケツで何杯も運んだが、どんどん水が抜けてしまいうまく行かなかった。砂場でやったのが失敗の原因だ。「どぶ」に「だむ」を作ったときはうまくいったが大人から叱られた、道にドブ水あふれていたのだ。ダムづくりは今も昔も大変だ。

早く安く安全に… 
 大人になって本物のトンネルやダムを作るようになった、しかも給料を頂いて。現場には大きな建設機械が何台も動いている、オペレーターに頼めば乗せてくれる、こんなにおもしろい所はなかなか無い。しかし、仕事となると甘くない、プロである。「良いものを、早く、安く、安全に」ダムをつくる、永遠の難しいテーマである。ダム技術の進歩にはめざましいものがあり、技術力の向上に努めなければならない。ダム現場には多くの種類の仕事があり、昼夜人々が働いている。それぞれの作業がスムーズに流れるように段取りを組変え続けて行くのだ、オーケストラの指揮者がハーモニーを奏でるように。そこには、リーダーシップと共に人間力が求められる。事故が起こらないように危険を予知しながら対策を打って行く安全管理能力も必要だ。地元の方々や自然環境への配慮も忘れてはならない。工事中の洪水や地すべりなど自然災害への備えも必要だ。とにかく森羅万象に目を光らせるのは大変である、そして人と自然に優しくなければならない、強くなければ本当に優しくなれない。

ダムの鉄人
 そのニーズに応えるのが豊富な経験と技術力をもつダム工事総括管理技術者(CMED)である。「ダムの鉄人」として国を始め各方面からその実績を認められた資格である。ダム建設現場の陣頭に立って指揮を執るものとして、全国の殆どのダム現場に配置されており、日夜活躍している。ときには、小学校の教壇に立ってダム授業もするし、地元の運動会にも所員や協力会社を率いて参加する。まさに現場の顔である。ダムからの情報発信も大切な仕事として活動している。ダム現場には面白いものや国語、算数、理科、社会などの生きた教材が数多くあり、現場見学などの機会も作っている。

ダム浪漫
 かつての「だむ少年」は、「ダムの鉄人」となって現場にいる。しかし、ダムへの浪漫は変わらない。ダムを知りたい方や好きな方、ダム現場のドアを叩いてみませんか。なんでも聞いてみて下さい、ダムへの思いがあれば話して下さい。
 きっと鉄人の目に少年時代の輝きが浮かんできますよ。
(平成17年9月作成、18年11月修正)
ご意見、ご感想、情報提供などがございましたら、 までお願いします。
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