これは、「ダムマニア - BLOG」に掲載された記事の転載です。筆者は、「ダムマニア」管理人の宮島様です。
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「ダムが放流する」「ダムが放水する」。はたしてどちらが正しいのだろうか。
Googleで検索してみると、「ダム 放流」の場合431,000件、「ダム 放水」の場合128,000件ヒットした。 検索結果からすると、どうやら「放流」という言葉を使うことが一般的らしい。 しかし、「放水」も20%以上の割合を占めているので、こちらも間違えではないと言えるかも知れない。
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黒部ダムの観光放水(撮影:安河内 孝) |
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次に、辞書を広げてみた。
「大辞林 第二版」によると、 「放流」とは、(1)せき止めておいた水などを流すこと。放水。(2)稚魚などを川や海などに放すこと。 「放水」とは、(1)水を勢いよく出すこと。(2)川などの水を導き流すこと。
らしい。また、「大辞泉」によると、
「放流」とは、(1)せき止めた水を放出すること。(2)繁殖などのために、稚魚を川や湖に放すこと。(3)追放すること。 「放水」とは、(1)ダムや川などの水を導き流すこと。(2)ホースなどから水を勢いよく出すこと。
らしい。「大辞林」ではダムの場合、どちらかというと「放流」が正し表現らしい。逆に、「大辞泉」の場合、(1)に「ダムや〜」と書かれているので「放水」が正しいらしい。
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宮ヶ瀬ダムの観光放流(撮影:萩原 雅紀) |
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では、ダムを管理している団体、例えば、国土交通省、地方自治体、電力会社ではどうなっているのだろうか。
国土交通省管轄ダムのホームページでは、ほぼ全て「放流」という表現をしている。しかし、関西電力の「黒部ダム」は、「観光放水」という表現をしている。 宮ヶ瀬ダムも観光放水(放流)をしているが、こちらは「観光放流」という表現を使っている。
結局のところ、どちらが正しいか分からないが、「放流」という表現が多いことは分かった。ということで、私も今後は「放流」という言葉に統一したいと思う。
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(2006年7月作成)
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