わが国のダム建設技術は、省力化や建設技術の高度化などにより、世界に冠たる技術力を誇っております。しかしながら、近年のダム事業をとりまく様々な環境の厳しさから、設計・施工や材料面等においては、さらなる創意工夫や合理化施工が求められ、各ダム建設現場においては、無人化や省人化など日々一層の研鑚が重ねられている状況にあります。
当協会ではこうした趨勢に鑑み、わが国のダム建設技術の発展に向け、官民を問わずより多くの技術者の方々に、より多くの研究事例や設計・施工事例を学んでいただくことを主眼として本講習会を開催しております。
今回は、国土交通省よりダム事業の最近の話題をご紹介いただくほか、ダムの現場からの報告として、管理中の流水型ダムとしては最大規模を誇る九州地方整備局所管の阿蘇立野ダム建設事業についてのご報告や、施工事例が少なくなってきているフィルダムの設計・施工の報告として福岡県朝倉市に建設された大規模ロックフィルダムの小石原川ダム、東京都の水瓶としてこれまでも活躍してきた村山上貯水池の堤体強化工事についてのご報告をいただきます。
さらに、日本ダム協会に設置されている施工技術研究会第2部会からダム技術の最近の動向の一つとして注目されている遠隔臨場検査の実態調査についてご報告させていただきます。
最新のダム情勢・ダム技術の動向把握や技術研鑚の場として、関係各位多数のご参加をお待ち申し上げます。
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