ダム建設機械図鑑 用語解説

タンピングローラ
ローラの表面に突起物を付け、突起の先端にローラの荷重が集中させることにより、土塊や軟らかい岩塊の破砕及び踏込み等の効果を向上させます。フィルダムのコア材の締固めなどにも使用します。


振動ローラ
ローラに起振機を組み合わせ、自重の1〜2倍程度の起振力を付加することにより、大きな締固め効果を挙げる締固め機械です。RCDコンクリート、フィルダムの半透水層及び透水層の締固めなどに使用します。


ケーブルクレーン
急峻な地形におけるコンクリートの打設及び材料の運搬に使用されます。大きく両端固定式、弧動式、両端走行式に分類されます。コンクリートの運搬には鋼鉄製の大きなバケツ(バケット)を吊り下げ、これにコンクリートを積込み運搬します。


重ダンプトラック
大塊の岩石やずり等を輸送する場合や、山地の長坂路を走行する場合に普通ダンプトラックでは早期に破損するので、これらの特殊条件に耐えるように設計されたのがこの重ダンプトラックです。普通ダンプトラックが10t級であるのに対し、重ダンプトラックは70tを超える大きなものもあります。


ブルドーザ(リッパ仕様)
ブルドーザの後方に取り付けられ爪(シャンク)により主に軟岩の掘削を効率的に行います。取り付ける爪は普通3本で使用することが多いですが、岩の硬さによって使用する爪の数を変更します。


モータグレーダ
路面、地表などを平滑に切削、敷きならし、成形するための建設機械です。道路の構築・維持・補修、広場の整地、除雪などに使用されます。


バックホウ(ショベル系掘削機械)
建設機械の中で最も長い歴史を持つとともに、最もポピュラーな建設機械です。バケットを車体に引き寄せて掘削し、幅広い土質に対応し掘削、積込み等の作業を効率的に行えます。また、先端部のアタッチメント(各種バケット、破砕機、ブレーカ等)を交換すれば掘削以外の作業も行うことができます。


ホイルローダ
掘削力は小さいですが、ルーズな土砂類などの積込みに適しています。大型のタイヤを装着したホイール式ホイルローダは舗装道路も走行できるため、機動性が他の走行装置のものと比べ最も優れています。


クローラドリル
発破のために発破孔を経済的にかつ安全に穿孔するための自走式せん孔機です。


バイバック
コンクリートを締固めるために油圧式大型バイブレータを専用ベースマシンに搭載した建設機械です。人力に比べ固練りコンクリートを短時間に締固めることができ省力化と効率的な作業を可能にします。


目地切り機
打設後のコンクリートに目地を入れるため使用される建設機械です。目地切り用のアタッチメントを専用のベースマシンに搭載し、先端部のアタッチメントを振動させながら鉄板を圧入して目地を入れます。


グリーンカットマシン
トラクタにブラシを搭載した機械で、打ち込まれたコンクリートの最上面に浮いてくるレイタンスを取り除くために使用されます。搭載したブラシでコンクリート表面をこすり、レイタンスを取り除きます。


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