ダム湖の旅 乙女湖

乙女湖大橋より琴川ダムを臨む
写真@琴川ダム(10月22日撮影)
乙女湖大橋より琴川ダムを臨む

概要
  乙女湖は現在試験湛水中(平成19年2月現在)の、琴川ダムによってできる人造湖です。
  琴川ダムは、山梨市牧丘町柳平の一級河川琴川に建設される多目的ダムで、琴川及び笛吹川流域の水害防除、 琴川沿川の既得用水の安定化及び河川環境の保全等のための流量の確保、峡東地域の新規水道用水取水ならびに、発電を目的としています。
  ダムの規模は、高さ64m、堤頂長262mの重力式コンクリートダムで、ダム天端標高は1,464mです。
  平成18年10月から試験湛水を開始し、現在、「乙女湖」が徐々に広がっているところです。
  完成すると総貯水量で5,150千m3 (東京ドーム約4杯分)の水が貯まります。

琴川ダム周辺地図
写真A周辺地図

周辺の観光案内
金峰泉
  琴川ダム上流に、古くからある湯治旅館「金峰泉」が2006年4月21日、リニューアルオープンしました。ここは創業大正2年という由緒ある湯治場で、琴川ダム建設のため、しばらくの間休業していました。 万病に効く酸性泉として全国に知られているということで、山道を延々と登ってこないといけないにもかかわらず、結構にぎわっています
なお、冬季は休業のようですので、念のため。
金峰泉近景
写真B金峰泉全景写真C金峰泉近景
 
金峰泉看板
写真D金峰泉看板


大弛(おおだるみ)
  乙女湖を過ぎ、林道川上牧丘線を進むと大弛峠にでます。大弛峠は奥秩父主脈を越えている峠で、山梨県と長野県を南北に繋ぎます。
  国師ヶ岳と朝日岳の鞍部に位置しており、乙女湖半にある金峰泉の由来でもある金峰山へも登ることが出来ます。 金峰山は日本百名山の一つに数えられ、一般的には「きんぷさん」の名で知られていますが、山梨県側では「きんぷうさん」、 長野県側で「きんぽうさん」と呼ばれています。
  ここは、自然が豊かで、様々な動植物に遭遇できます。今回も峠までの道、狐をみかけました。徐行運転をすると500m程、後をついてきました。餌がほしかったのでしょうか?また、熊注意の看板も見かけました。
キツネクマ注意看板
写真E狐写真F熊注意看板
  峠は開けており、休日は駐車スペースが大変賑わいます。カラフルなテントが緑の木々の合間に彩りを添えています。
  (今回も10月下旬で夕方4時の気温0度でしたが、テントの登山者がいました。)
  標高は2360mと高く、下界とは10度以上の気温差があります。
大弛峠
写真G大弛峠

フルーツ公園
  また、ダムから40分ほど、山梨市駅近くにあるフルーツ公園もおすすめです。
  新日本三大夜景にも選ばれた眺望はナカナカのものです。
  桃の開花時期となる4月頃には甲府盆地一帯がピンク色に染まります。

笛吹川フルーツ公園

アクセス
自動車利用
  中央自動車道勝沼IC→国道20号線→塩山→国道140号線→牧丘町→林道(クリスタルライン)
都心からも3時間程度なので、珍しい湛水中のダムを訪れてはいかがでしょうか。

  冬季(12月〜3月)は、ほぼ全面氷結した真っ白な湖面が望めるようです。

※通行止めのお知らせ
  2006年11月27日〜2007年6月1日(予定)まで、ダム上流部から大弛峠までのゲートが封鎖されています。ダムまでは通行可能ですが、凍結が予想されるため滑り止めが必要です。また、標高が1500mと高いため、G.W.までは降雪の可能性がありますので準備が必要です。ご注意ください。
詳しくは山梨県HP「林道通行規制情報」をご覧下さい。


(copyright 財団法人 日本ダム協会)


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