浦山ダムで晴れの竣功式

 − 水資源開発公団 − 

 水資源開発公団は,11月11日,荒川水系浦山川で建設中の浦山ダムに 約760名の関係者を招き「浦山ダム竣功式」を挙行した。
 竣功式では,ダムサイト右岸での湖名碑除幕のあと,関係者等がテープカットと記念放水を行い事業の完成を祝った。
 引き続き会場を秩父市文化体育センターに移して開催された竣功式典では,まず,近藤徹水資源開発公団総裁が,事業の背景や重要性を述べた後水没関係者や関係機関に謝意を示し,  「今後とも地域に根ざし愛される浦山ダムをモットーに,ダムとその周辺の自然環境がより多くの人びとに憩いと安らぎをもたらす場として親しまれるよう,また,周辺市町村の活性化 に寄与するよう,引き続き努力して行く所存であります。」とあいさつした。
 続いて,事業経過報告,祝辞のあと,地元関係者等への感謝状贈呈や,地元と東京都の小学生が上下流メッセージを交換。郷土芸能,ママさんコーラスなどが披露され,無事,式典を終了した。



浦山ダム全景


 浦山ダムは荒川水系浦山川の埼玉県秩父郡荒川村に位置する多目的ダムで,諸元は,堤高156m,堤頂長372m,堤体積175万立方mの重力式コンクリートダム。
 総貯水容量5800万立方mをもって,洪水を防御するほか,流水の正常な機能の維持と増進を図る。また,埼玉県,東京都,秩父市の水道用水として新たに最大毎秒4.1立方mの取 水を可能とするとともに,埼玉県が最大出力5000Kw の発電を行う。
事業は,昭和42年度から建設省が予備調査を開始。昭和51年度に公団事業としての実施が決定され,昭和53年に建設大臣から事業実施方針の指示を受けた。水没移転家屋は50戸。 総事業費1844億円をもって, 平成11年4月から運用を開始する予定。


ダム天端でのテープカット
湖名碑除幕風景
ブラスバンドの先導で天端ウォーク
記念放水のボタンを押す関係者



ダム上流より望む「秩父さくら湖」と浦山ダム



右岸より望む「秩父さくら湖」と浦山ダム


式典で挨拶する近藤徹水資源開発公団総裁
事業経過を報告する三島勇一浦山ダム建設所長
完成の感慨を述べる土屋義彦埼玉県知事
地域活性化への期待を述べる内田全一秩父市長
村の抱負を語る井上功雄荒川村長
鏡開き風景
感謝状贈呈
上下流メッセージ交換
浦山獅子舞
秩父屋台囃子
秩父市中央公民館女声コーラスグループ
式典会場風景


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