旭ダム [奈良県](あさひ)

ダム写真


(撮影:安部塁)
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どんなダム

揚水発電の下部ダム
___ 上部に瀬戸ダムがあり、奥吉野発電所で、高度差500 メートルを利用して揚水発電
バイパスにより排砂
___
ダム建設後、流域の崩壊地の拡大で何ヶ月にも及ぶ濁水長期化現象や、当初の予想を上回るダム堆砂が進行。このため、出水時にダム湖上流からの砂をバイパスによりダム下流に排砂。1998年から実施。ダムへの堆砂量が激減し、また下流の濁りが長期化しなくなったという。排砂バイパスによる堆砂対策の最初の事例。また、濁水バイパスの先駆的事例。1999年度土木学会技術賞を受賞。
[写真]排砂バイパスの吐口

データ

テーマページ 「理の塔、技の塔」 ~私説・戦後日本ダム建設の理論と実践~ (12) 最終回 河川環境重視と国民に開かれた河川・ダム行政
ダム堆砂の実際
「理の塔、技の塔」 ~私説・戦後日本ダム建設の理論と実践~ (11) 電力需要急増・河川一貫開発・河川法全面改正
左岸所在 奈良県吉野郡十津川村旭字中山下  [Yahoo地図] [DamMaps] [お好みダムサーチ]
位置
北緯34度07分18秒,東経135度48分42秒   (→位置データの変遷
[近くのダム]  瀬戸(1km)  奥里(7km)  猿谷(9km)  風屋(9km)

河川 新宮川水系旭川
目的/型式 P/アーチ
堤高/堤頂長/堤体積 86.1m/199.4m/147千m3
流域面積/湛水面積 39.2km2 ( 全て直接流域 ) /56ha
総貯水容量/有効貯水容量 16920千m3/12500千m3
ダム事業者 関西電力(株)
本体施工者 間組
着手/竣工 1971/1978
ダム湖名 旭貯水池 (あさひちょすいち)
シリーズ ダム百選 投票から
第 1 回  『 もう1度行きたいダム 』
■ 過日、旭ダムの横を通り釈迦ケ岳へ登った時の事、同行した人の話から、上にもう一つダムがあり揚水発電をしているとか・・。この深い谷間でよくぞ構想から完成まで立派に遣り遂げた事かと。バス車中から チラッと見えた「殉職者の慰霊碑」におもわず目頭が熱くなった。今度は紅葉の秋に、上の瀬戸ダムにも行きゆっくり見学させてもらえたらな~、なんて思った次第。ふだんは目にする事もないが、人知れず世の中を支えているダムと関係者に敬意を払わざるを得ない。 (61~70歳 男)

ランダム情報

【ダムカード配布情報】2024.8.2現在 (国交省資料を基本とし作成、情報が古いなどの場合がありますので、事前に現地管理所などに問い合わせるのが確実です) Ver1.0
○十津川村観光協会 (公衆浴場「滝の湯」内) 8:30~17:00 定 休 日:木曜日

ダムカードコレクション

旭ダム .1.0 (2007.07)
[協力:安部塁]
旭ダム Ver.1.0 (2008.07)
[協力:け~]

参考資料

■旭ダムの設計と施工について 関西電力㈱奥吉野水力発電所建設所 所長 近 藤 信 昭
【第1回ダム施工技術講習会(S52.07.15)】
■旭ダムの設計と施工について:近藤信昭
【ダム日本 No.398(S52.12)】
■奥吉野発電所旭ダム排砂バイパス設備の施工と運用について/寺田昌史
【ダム日本 No.711(H16.1)】

諸元等データの変遷

【06最終→07当初】河川名[旭川→淡河川]
【07当初→07最終】河川名[淡河川→旭川]
【08最終→09当初】堤高[86.1→86]
【09当初→09最終】堤高[86→86.1]