沈堕ダム - ダム便覧SP
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ダム番号:515

沈堕ダム

(ちんだ)

(撮影:夜雀)
説明
 沈堕ダムは高さ5.5m、ダムと言うよりは取水堰。取水された水は、3km下流の沈堕発電所まで運ばれる。前面が沈堕の滝と呼ばれる滝になっていて、ちょっと見ると滝だが、よく見ると背後にダムがある。滝の高さは水面から20m。
 沈堕ダムは沈堕発電所の取水堰として建設された。建設当時高さが4.9mだったようだ。沈堕発電所は、大分〜別府間を走る電車の動力源として豊後電気鉄道株式会社が建設。1909年(明治42年)に竣工。その後、大正12年に3km下流に新しい沈堕発電所が建設され、明治の発電所の建物は沈堕ダムの近くに外壁だけの姿を残している。
 室町時代に雪舟がこの地を訪れ、「鎮田瀑図」を描いているという。その滝は長年、岩盤の崩落をくり返し、上流に移動した。ダムに近接してきたため、ダムを管理している九州電力では平成10年、岩盤の崩落防止対策を実施した。滝の壁面にロックボルトを打込んで補強、河床は根固め工により洗掘を防止、ダム下流のエプロン部も補強。あわせて自然石や擬石を施して沈堕の滝の特徴であった11条の落水を再現した。
所在地
大分県豊後大野市大野町矢田 Yahoo地図
諸元等
河川:大野川水系大野川
目的:P
堤高:5.5m
堤頂長:115m
完成:1909年
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