DamMapsの開発者として知られるtakaneさんから「質問させてください」とメールが来た。28日にお台場の「TOKYO CULTURE CULTURE」で「ダムソニック −秋のダム大放流−」というイベントがある。出演は萩原雅紀さん(「ダムサイト」管理人)、江守敦史さん(写真集「ダム」編集)。takaneさんもゲストで出る。それで、ダム便覧の話をしたいが、ついては質問があるとのことでした。おもしろい質問だったので、その回答ととともにほぼそのまま記します。
1.そもそも「日本ダム協会」って何をする法人なのでしょうか。 ダム年鑑をはじめとする各種出版物やネット上でのダム便覧を提供しているところはわかるのですが、そのほかに、なにか大きな仕事がございましたら教えていただけないでしょうか。このページ読め、でもかまいません。
何をしているかは、公開しています。 当協会の事業計画を見るのがいいと思います。次のページにある「事業計画書」をクリックしてください。 http://damnet.or.jp/jdf/kyokaisigoto/disclosure3.html
事業計画には、読めばわかるように書いてあるはずですが、長いのが欠点です。 ダム協会の中心業務は、ダムの施工技術(ダムの建設工事の技術)の向上を図るための調査研究、資格制度、講習会・研修会の開催などです。
ダム年鑑、月刊ダム日本の発行、ダム便覧の提供などは、「ダムに関する広報」の一環で、広報は重点的に取り組む事業の一つになっています。
2.ダム便覧に個人のサイトのリンクを掲載するということに至った経緯など教えてください。 やっぱり、これが「趣味のダム界」において「日本ダム協会」というものを意識するようになったきっかけなんじゃないかと思います。躊躇はあったのか、それとも割とすんなり決まったのか、そのあたりの話を覚えていらっしゃいましたらお願いします。
ダム便覧の基本的なスタンスは、「ダム便覧の説明」に一部記載されています。 http://damnet.or.jp/Dambinran/binran/Others/Setumei.html
特に、このページにある「ダム便覧作成の目的」と「作成に当たっての指針」をご覧ください。
ユーザーにとって便利で、利用されるサイトでありたいと願っており、個人サイトといえどもダムについて写真や多くの情報を含むサイトは、ユーザーにとって情報源として有意義であって、そこにリンクすることは、ダム便覧自体の利便性を高めるのではないかと考え、リンクしました。
また、背景として、ダム便覧を始めた頃に、参考にするために当時の個人サイトを参照しましたが、当時まだ個人サイトの数は少なかったわけですが、中には、「ダムサイト」、「ダムの風景」といったような優れたサイトがあり、その内容、できばえに感心したと言うことがあります。
「Mini History」 http://damnet.or.jp/Dambinran/binran/Others/MiniHistory.html にあるように、ダム便覧を公開したのは平成14年6月ですが、その年の8月にリンクを加えました。このときに、いわゆる公式サイトのようなものばかりでなく、同時に個人サイトもリンクするようにしました。
リンクを始める際に、個人サイトに限らずリンク全般についてですが、数が膨大なために、メンテナンスができるかという問題を強く意識していました。これは現在でも十分にメンテナンスができているとは言い難い状態であるわけですが、当時は、ともかくやってみようという思いでした。維持できなければやめればいいぐらいの気持ちでした。そもそもダム便覧自体が維持できなければやめればいいぐらいの気持ちで始めたものでしたので。だから、躊躇した感じはなく、問題は意識しつつ割り切ったといった感じでした。
なお、もう一つの考え方として、公式サイトと個人サイトが並ぶのはどうかとか、個人サイトの管理人は信用できるかとか、記述に信頼性があるのかといった類の議論がありうるように思いますが、このような議論については、特段念頭にありませんでした。それらを判断するのはユーザーであって、こちらではないと。これは今もそう思っています。
メンテナンスに困難性があるとしても、先ほどのユーザーの利便性の確保の観点からは、継続が望ましいことは明らかで、あれこれと省力化の手だてを考えつつ、何とか現在まで維持できているというのが実態です。
リンクを始めた頃は、ダムマニアやダム好きが世間に知られることが少なく、好奇の目で見られるような感じがありました。テーマページに「ダムマニアを御存知ですか」 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/TPage.cgi?id=103 というのがありますが、これが書かれたのは平成16年で、このころでもまだまだ好奇の目で見られていたように思います。
それが今やこんなイベントも成立するというのですから、ダムマニアが市民権を得たと言ってもいいでしょう。隔世の感があります。
(参考)
「ダムソニック 〜秋のダム大放流〜」 http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_071011181522_1.htm
「ダム日和」 http://doboku.pekori.jp/
「ダムサイト」 http://damsite.m78.com/
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(2007.10.22、Jny)
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