最近、ダムがブームだ。 ダム人口が増えるのはとっても嬉しい事だが、本当に好きな人と、にわかマニアの区別がつかなくなってきている事が問題である。(いや、特に問題ではないかも知れないが…) ということで、ダム初心者と、ダム上級者の違いを考えてみた。
1.初心者は「水門」、中級者は「ゲート」、上級者は「ばき」と言う。
ゲートを意味する言葉だ。初心者は水門という表現をよくする。こなれてくると、ゲートと言う。「ばき」というのは、どうやら業界用語らしい。「ばけ」とも言う。
2.初心者は「一番上の水門」、上級者は「クレスト」または「非常用」と言う。
上記と多少かぶる所もあるが、こなれてくると、各ゲート名前を覚えてくる。基本的には、一番上についているゲートの事を、「クレストゲート」または「非常用洪水吐」と言う。
3.初心者は「放水」、上級者は「放流」と言う。
これが一番多い例だろうか。ブログなどを見てみても、この現象は多発している。放水でも間違えないらしいが、ダムの世界では放流と言うのが一般的である。ちなみに、黒部ダムは観光放水、宮ヶ瀬ダムは観光放流という表現を使っている。
4.アーチダムの絵を書かせると向きが逆。
ダムカレーを自分で作ったというブログを色々覗いたところ、アーチダムの向きが逆になっているダムカレーが多く見受けられた。ダムに興味があるといっても、じっくり見ていないものなんですね。
5.ダム湖をダムだと思っている。
最近は少なくなったが、ダム湖をダムだと勘違いしている人が多かった。ダムを特集するテレビの取材に協力した事があるが、なぜかダム湖しか映さなかった。ダム湖をダムだと勘違いしていたらしい。もちろん、ダムとダム湖は異なるものである。
6.夏期制限水位のダム湖を見て、渇水だと思ってしまう。
これも多い例。本当に渇水の場合は別だが、夏期制限水位のダム湖を見て渇水だと思ってしまう人が多い。多少の知識がないと、渇水のダム湖と、夏期制限中のダム湖の区別をつけるのは難しい。
以上、ダム愛好家の一考察でした。
(これは 「ダムマニア - BLOG」 からの転載です。)
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(2007.10.29、宮島咲)
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