今年で2回目となる玉川ダムの試験放流を見学に行ってまいりました。 朝9時からのクレストゲート放流を見た後、あちこちで撮影していたのですが、「10時半からコンジットゲートからの放流をする」とのお話を聞き、これは楽しみだとばかりに撮影いたしましたのでご報告いたします。なお、この試験は5月8日のみ行われました。
玉川ダムのコンジットゲートは四方ゴム水密ラジアルゲートで2門あり 洪水期の水位維持・調節を行うものです。 ですからクレスト+コンジット、オリフィス+コンジットという放流の組み合わせは 通常は見ることが出来ないと思います。
まず、ゲートの位置関係ですが、以下写真をご参照ください。
では、順にに写真と説明を。
--10:34-- クレストゲート1〜4番から放流中、まず1・4番ゲートが閉じます。 このときの各ゲートの放流量はそれぞれ7.54t/sです。
そしてコンジットゲートが開きます。放流量は、各7.47t/s。
このアングルでは良く見えないのですが、拡大すると 減勢工に水飛沫が上がっているのが判ります。 比較写真↓
--10:39-- 続けてオリフィスゲートからの放流開始です。放流量は、1.76t/s。 クレストゲートの方は、やや絞って各5.65t/s。
--10:48-- コンジットからの放流が止まります。 クレストゲートからの放流量はちょっと増えて各5.66t/s。
--10:51-- ふたたびクレストゲート1・4番から放流開始。 同時にオリフィスゲートからの放流量が7.27t/sと増えます。 クレスト各ゲートの放流量は、5.66t/sのまま。
ここまで撮影して11:00からの堤体見学の時間が迫ってきたので移動しました。 後のデータを見ると放流試験もここで終了したようです。
見学会ではゲートハウスにも行きますのでちょうど中央の位置から撮影してみました。
クレスト放流試験の後、こんな試験も行っていたんですね。 しかもわずか20分程度の間に。とても貴重な体験が出来ました。
最後に国道脇にある展望台から撮影した写真です。 堤体部分にのみ陽が当たっていてスポットライトを浴びているような とても良い雰囲気の玉川ダムを見ることが出来ました。
なお、本稿のタイムチャート及び放流量に関しましては、 【国土交通省 東北地方整備局 玉川ダム管理所】様からご提供いただきました。 いろいろとお世話になりありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
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