3月26日、日本ダム協会フォトコンテスト審査員としておなじみの土木写真家・西山先生によるダムマイスター向け写真講習会「西山塾」が開催された。 当初の予定では西山塾参加者は7、8名でしたが、このたびの大震災の影響で残念ながら参加できない方が多く、第一回西山塾は少人数での初開催となりました。 諸所の事情により参加できなかった皆様、ぜひ次回お会いしましょう! ということで、今回はおもいっきり西山先生に独占指導をいただきました。
まず、西山先生の自己紹介から。 写真との出会い・土木写真家の裏話・苦労話をはじめ、被写体との向き合い方、土木写真についてや撮り貯めた写真の整理方法など、「写真を撮る前の心構え・写真を撮り終えた後の心構え」を中心に進行する。 場の雰囲気は実に和やかなムード♪
次に、実際に私の撮った写真の評価・改善方法へと話が進む。 今回、私が持ち込んだ写真は第8回フォトコンテスト・ダム湖部門で入選させて頂いた作品「おれんじさんせっと」。 入選ながらも「トリミングの勉強をするのにうってつけの材料となってしまいましたね。」という目も当てられない評価なのである。 先生に直接指南を受けるにこれ以上の適当な写真が見当たらない。 題材となった「おれんじさんせっと」をみていただこう。
夕日が落ちた直後の淡く燃える湖面と周囲の夜に向かう湖面と空、刻々と変化する様をとらえた、我ながら素晴らしい作品なのである。(自己満足・自画自賛) 満足顔の私に、優しい口調で西山先生がビシバシきます。 ・「写真がうるさい。」 ・「情報が多過ぎて閑散としている。」 ・「この写真は何を語りたいのか、もっと写真と向き合わないと。」etc。。。 や、やはりプロの目は厳しい! そんなに言わなくてもいいのに。。。涙 このときばかりは西山先生が鬼に見えた。 次に、スケールや紙などを使い、最適なトリミング方法を指導いただく。
西山先生・「写真は伝えたい部分を絞り込んでいくものなのです。この写真のポイントはきれいな夕日なのに、あまりにも広角で撮りすぎて伝えたい部分がボケてます。ここをこう、こうやれば、山の稜線を強調できるし・・・・」 山口・「あ、でも私、ここの部分を強調した感じが好きです。」 西山先生・「なるほど、では、こんな感じにしたらイメージ通りになりませんか?」 山口・「おお!なるほど!ではこんな感じのトリミングはどうなのでしょうか?」 西山先生・「その場合はですね・・・」 こんな感じで、長時間にわたるマンツーマンの指導をいただき、とても充実した時間を過ごさせていただきました。
西山先生から頂いたたくさんのアドバイスの中から印象的なのを一部抜粋。 「自分が何を伝えたいのか、何を撮りたいのかを見極めること。」 私の撮る写真はまだまだそのレベルに達してないので、今後のテーマにして行きたいと思います。 次回の西山塾にもぜひ参加したいと思いました♪
以下は写真に対し個人的に。 写真を撮るという行動は、いま、眼前に広がる情景を自由に表現し、自分が、いま、この場所で、この時間に、此処に居た事実を残せる手段の一つ。 自分が其処に立ち、その時の思いを積み重ねて行きたいと思います。
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(2011.4.18、山口勲)
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