《このごろ》
ダムを知ってからの このごろ

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今年あるテレビ番組をたまたま見て、ダムめぐりをされている方が多くいる事と、ダムカードがある事を知りました。番組では、夫婦で日本中のダムを周っておられて、ご主人はダムの写真を撮り、奥さんはダムの周りの自然の景色を写真に撮って周ると言う内容でした。

なんだか興味が湧いて今までダムを見たことがなかった私は見に行きたいと思い、地元滋賀の永源寺ダムに今年の7月24日に行きました。初めて見るダムの大きさ、天橋から下を覗いた時の迫力、みるみるダムの虜になりました。
それから4か月、ダムめぐりにダムカードとダムのパンフレット集めの日々です。

車の運転の苦手な私は公共交通を使ってがほとんどで地図と電車の乗り継ぎルートを調べてのダムめぐりです。
山道を一人で3時間歩くことも度々あります。ローカル電車や山の自然も楽しみになりました。
ダムのイベントにもどんどん応募して、堤内見学はどんどん参加しています。おかげで、ダム初心者の私も監査廊にある機械がだいたい見ると解ってきました。プラムライン、漏水計、揚圧計、漏水三角堰。

今までに、野洲川ダム。永源寺ダム・日吉ダム・徳山ダム・箕面川ダム・大島ダムの監査廊を見学させて頂いた他、青土ダム、滋賀県の蔵王ダム、日野川ダム、姉川ダム、石田川ダム、余呉湖ダム、犬上川ダム、宇曽川ダム、曲谷ダム、高山ダム、滝畑ダム、天ケ瀬ダム、大野ダム、和知ダム、畑川ダム、宇連ダム、瀬田川洗堰、大野頭首工、打上調整池、中里ダム、菰野調整池、横山ダム、久瀬ダム、狭山池ダムと、週2〜3か所周るダムづけの日々・・・。


大島ダムと朝霧湖


監査廊見学の様子

一人で周る時はたいてい、女性が一人でだと驚かれます。まだまだダムファンの女性が少ないのでしょうか?
山ガールでなく、ダムガール?などと度々言われちゃいます。(笑) 山歩きはもちろん、監査廊への階段、キャットウォークなどで、足腰がとても鍛えられました。
ダムを見ると、このダムの監査廊はどんな感じなのだろう入りたくてたまらないのです。
野洲川ダムと永源寺ダムは、ツアーでなく管理事務所へ直接頼みこんで見学会を取り付けました。最近はテロを心配して厳しいらしく、許可がしにくいそうです。
見学をして、ダムの説明を聴くとダムだけでなく、地域の歴史、ダムを建設するまでの流れなど、水がどのように使われているか、治水用ダム、利水用ダムその土地にあった役割をしていることを学びました。

この夏の前までは、まったく知らなかった事です。台風で洪水の被害などニュースで耳にしても、自分の住んでいる所は被害がなくて、よかったーなどと思うくらいでした。それが、ダムを知ってからは、ニュースも今年の夏、天ケ瀬ダムの近く宇治市が台風の被害が大きく、床上浸水、大津から喜撰山ダムに向かう道が通行止めで隔離されているとか、反対に東北や関東の利根川水系のほうでは灌漑でダムが干上がってきていると言うニュースなどをその場で録画ボタンを押してまで見て、そして、ダムの必要性をあらためて感じたのです。

きっかけは、テレビで興味を持ち、見に行くようになったのですが、多くの方が、そんな小さなきっかけでもダムに興味を持っていただければ良いなと思いました。自然を壊すと言ってダム反対の意見も耳にしますが、原子力発電ができなくなった今、水力発電こそ、必要ですし、大型台風の被害が多ければ、民家だけでなく自然も壊されてしまいます。
灌漑になり水不足だと多くの農家が困ります。

箕面川ダムの見学で学んだことは、ダムを造る前の生態を守るため、生き物、水中昆虫から植物まで観察して、ダムの為に採石された山も表面は採って残して置き、後で削った山の表面に戻す作業がされていて、もともとあった植物の種を生かして生態を戻していくと言う話をされました。
水中の魚や水中昆虫もダムが出来る前と同じように生存を確認されています。

私はまだまだ、素人なので、いろいろな話を聞き考えていかないといけないのですが、建設の為に住んでる所を出ないといけない方々の事や山に住んでいる、動物や野鳥などの住みか、とても難しい問題で・・だから今、現在建設されたダムは役割を果たして頂きたいと思います。

100年先までと言う言葉もよく耳にするようになりました。本当に100年先の未来にも残るダムでいて欲しいと思います。
私がダムを知ってからのこのごろ、つくづく思うことです。

(2012.11.26、ピンクのうさぎ)
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 (ピンクのうさぎ)
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 フォトアーカイブスに写真提供(47 ダム 1298 枚)
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