9月23日の秋分の日に新潟県村上市で開催された「三面(みおもて)ダム60周年記念講演会」(主催:新潟県村上地域振興局地域整備部)に行ってきました。 会場となった村上市は、新潟県の県北に位置し山形県に接しています。新潟市から特急電車で約50分のところにあり、独特の鮭文化や日本海に沈む夕日が美しい瀬波温泉などが有名です。
また、三面ダムは、新潟県が三面川に建設した多目的の重力式コンクリートダムで、新潟県の県営ダムの中では最も古いダムです。その三面ダムが昭和28年6月に竣工して、今年で60年を迎えたことを記念して講演会が開催されました。
(講演会のリーフレット) 講演会の募集定員は100名でしたが、聴講希望者の申し込みが多くお断りした方もいたということです。また、聴講者の約半数が県外者で遠くは大阪、三重、岩手から来場した方もおられたということでした。
講演会は、新潟県村上地域振興局地域整備部村松技師が「三面ダムの歴史と概要について」という題で、建設当時の記録映画も使った三面ダム建設工事の紹介、三面ダムの施設・設備などについて説明したあと、宮島 咲氏の「意外と知らないダムのこと」という講演がありました。講演のなかで宮島氏は、ダムの個性とダムの統一性、ダムマニアの制覇欲と義務感、ダムの建設目的と下流の住民との結びつき、ダムには建設の歴史と完成してからの歴史があることやダムが働いていることを気づいてやる気持ちが大切といったことについて話をされ、最後に「私たちの暮らしを守るためにダムは休みなく働いている」という言葉で講演を終了しました。
休憩をはさんで、宮島氏と司会者がダムカード誕生の経緯、ダム管理者に要望すること、ダムの必要性と環境のことなどについて会場の聴講者との対話を交えながら約30分対談しました。最後に宮島氏が3名の聴講者からの質問を受けて当日の講演会を終了しました。
講演終了後、聴講者にシリアルナンバー入りの「三面ダム60周年記念ダムカード」が封筒に入れられて配られました。
(配られた記念ダムカード:講演会リーフレットより)
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