《このごろ》
鹿野川ダム「トンネル貫通見学会」参加レポート

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2015年12月12日(土)、鹿野川ダムで開催された「トンネル貫通見学会」に参加しました。

鹿野川ダムでは現在、ダム右岸側にトンネル洪水吐きの工事を行っており、このトンネル洪水吐きが完成することにより、鹿野川ダムの放流能力が上がり、洪水調整容量の効果的な活用が出来るようになります。

今回の見学会は、このトンネル洪水吐きの貫通の瞬間を見学出来るというものですが、貫通の日程は現場の工事の進捗により前後するため、貫通の3日前を目処に案内があるという遠方からの参加者にとっては非常に参加難易度の高いイベントでした。
当日は、地元の方々を中心に募集の20名を超える参加者が集まり、テレビ局や新聞社も取材に来てました。


鹿野川ダムは前日までの雨の影響で2門から放流中♪




まずは会議室に集合し、工事の概要や見学の際の注意事項の説明を受けました。
同様の運用中のダムへ洪水吐きトンネルを追加するのは、国内では天ヶ瀬ダムと鹿野川の2例のみ、鹿野川ダムが先駆けて貫通をするそうです。



そしていよいよトンネルへ!
今回はダム下流に設置してある、トンネル洪水吐き出口からトンネル内に入ります。
トンネル坑口には化粧木が設置してあります、この化粧木は長さ7.0m、重さ700kgと縁起の良いものを選んで持ってきたそうです。


巨大な放流管の中を歩いて行きます。輪切りにした金属の輪っかを溶接でつなぎ合わせたそうですが、繋ぎ目での水の抵抗を減らすため、高い精度の溶接技術を使って工事をしているそうです。

今回の貫通見学会は、迎え堀りをしている上流側(呑口側)から掘削を行い、その様子を下流側先端部から見学をします。


先端部では、広い空間を利用して上流側の工事の様子がプロジェクタで映し出されています。


※音が出ます、ご注意ください。

いよいよ重機が動き始め、岩盤を削る音が響き渡ります。
岩盤が薄くなるにつれ段々と音に変化があるのがよく分かりました。
切羽の一部が崩れ始め、向こう側の光が差し込み、ついにトンネルが貫通しました!


人が乗り出せるぐらいに穴が広がり、向こう側の工事関係者の方が顔を出してくれました。

その後、参加者、関係者で万歳三唱を行い、トンネルの工事を祝いました。

嬉しいお土産も頂きました、今回の掘削で発生した岩石、貫通石が参加者に配られました。
安産や学業成就のお守りとして縁起のあるものです、大事にしたいと思います。

最後になりましたが、今回このような貴重なイベントを開催いただき、貴重な体験をさせて頂きました国土交通省四国地方整備局 鹿野川ダム管理庁舎、及び工事関係者の皆様にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。


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