昨年、洪水吐トンネル貫通見学会を開催した鹿野川ダムにて、今度は洪水吐トンネルのフリーウォーキングを行うと発表があり、前回のイベントでは見ることが出来なかった箇所まで見学が出来ると言うことで、参加してきました。
2016年2月6日に行われたフリーウォーキングのチラシ。 入退場自由、自由に見学というのはじっくり見学したい者にとっては嬉しい内容です。 今回のイベントでは、洪水時に水がトンネル内に流れ込む呑口部の立坑を降り、洪水吐きトンネルを出口まで歩いて見学をします。 今後、呑口部にゲートなどの設備が取り付けられるため、トンネルを通り抜けられるのはまたとないチャンスです。
当日、駐車場の開場に合わせて現地に行ってみると、駐車場である中学校の校庭はほぼ車で埋まっている状態。急いで集合場所に行ってみるとすでにかなりの人が集まっており、長い長い行列が出来上がっていました。
見学入り口である立坑はこの写真のずっと向こう、300メートルぐらいの行列になってます。 行列のネックになっていたのが見学用のヘルメット。数に限りがあるので仕方ないですが、職員の方々が出口でヘルメットを回収し、入り口まで一生懸命運んでくださり、列も徐々に進み始め、並び始めて1時間半、ようやく見学開始となりました。
ダム湖上に設けられた作業構台の上を見学します。ここにはトンネル掘削の作業で使われた重機や資材が置かれています。
トンネルを支えていた支保工や、掘削に使った重機も置かれており、間近で見学することが出来ました。
トンネル立坑に到着。こんなに大きな立坑をダムの運用と平行して工事するとは、大変なことです。
今回の見学では、この立坑を架設の階段を使って降りますが、結構な高さがあります。
今回、職員の方にもご協力いただき、立坑トンネル上で360°カメラにて撮影をしてみました。 上記写真をクリックすると外部サイトへリンクします。
立坑を降りると、その先に洪水吐トンネルが続きます。
職員の方から見学を受けたり、記念撮影をしたりと自由に見学をしています。
降りてきた立坑、見上げると首が痛くなるぐらい高さがあります。
上が12月の貫通見学会時で下が今回撮影した同じ場所。 12月の貫通見学会の時は、この岩盤の先にこんな巨大な立坑があるとは思いませんでした。
トンネル出口では、愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」がお出迎えしてくれました。 家族連れの見学者も多く、子供達はみきゃんとの記念撮影をしていました。
今回の鹿野川ダム「洪水吐トンネル フリーウォーキング」、新聞に折り込みチラシを入れるなどして地元の方を中心に非常に多くの見学者で賑わいました。 後日掲載された「山鳥坂ダムブログ」によると1200名の方が集まったそうです。
この人出を見ても、地元の方から非常に注目されている工事なんだなと言うことが良く分かります。
日本各地のダムでは、ダムを新しく造るのではなく、既存のダムを改修し、能力を上げる工事を行っているところがあります。 工事中の今しか見れない姿を見るチャンスでもありますので、是非工事中のダムに足を運んでみてはいかがでしょうか。
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