《このごろ》
卒業制作でダムの写真集を作りました

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はじめまして。べこと申します。
会社員として働きながら、芸術大学 通信部の情報デザインコースに入学しました。
卒業制作ではダムをテーマにした写真集「素顔のダム」で、この春大学を卒業することができました。

卒業制作は1年かけて行う大学生活の集大成の課題です。
テーマは自由ですが、筋の通ったコンセプトや構成、伝えたいことが伝わる完成品が求められる課題です。
平日は仕事をし、空いた時間に制作作業を行い、およそ月1回の週末に授業を受けていました。


作品のコンセプト

大きくて放流がすごいダムは、すでに様々なメディアで取り上げられており、ダムを楽しむことは一般の人にも認知されつつあります。
私自身もファンのひとりです。

ですが、以前黒部ダムへ出かけた際にはそれほど面白いと感じることができませんでした。
事前知識もなくただ行っただけでは、どこを見たらいいのかわからなかったのです。

1年ほどダムめぐりをしてみて印象に残ったダムは、放流していないそれほど大きくない素朴で優しい雰囲気を持つダムでした。
大きいダムも素敵ですが、より身近に感じられるアースダムなども趣があります。
よって、この素朴な部分をピックアップした作品を作ろうと決めました。


作品の内容




群馬周辺のダムめぐりを行い、ダムを撮影しました。
作品作りで心がけたのは、ダムを紹介する者としての客観的な視点です。
撮りためた写真と参考にした書籍やパンフレット、出かけて感じたことから総合的に判断し、コンセプトにそった作品になるよう仕上げました。



巻末には掲載したダムの位置・大きさを示すマップと、ダムの基礎知識を掲載しました。
印刷は外注にお任せしましたが、製本は自ら行いました。
製本はボール紙、布、色画用紙を糊と製本糸を使ってしっかり仕上げてあります。


結果


選考の結果、「素顔のダム」は奨励賞と同窓会賞をいただくことができました。
作品作りを終えた今は、ダムめぐりをしてダムを知ることで、ダムが建つ環境やその地域の歴史を知ることができるのが面白いと感じています。
今後も自分のペースでのんびり出かけたいと思います。

作品内容はウェブ上に公開しました。ぜひご覧ください。

「素顔のダム」べころもち工房 べこ 2016年
・白 しろ…ダムと雪が残る風景
・和 なごみ…ダムが人の暮らしや生き物と共存する風景
・峡 きょう…下流の峡谷の風景
・流 りゅう…放流の風景
・コラム
・マップ・基礎知識

(2016.4.18、べこ)
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