4月29日、岩手県の四十四田ダムでのさくらまつりへ行ってきました。 まず最初に、いろいろお気遣いいただきました四十四田ダムの所長さん、課長さん、職員さん、そして岩手県企業局のみなさん、本当にありがとうございました。お世話様でした。
今年は季節が進むのが早く、残念ながら桜は1週間前が見頃だったそうで散ってしまっている桜もありましたが、あいにくの天気でしたが、1200人もの来場者があったようです。おまつり会場では地域の方々によるお神楽、キッズダンスショー、うまいもの市、フリーマーケット、さくらカフェ、カルテットコンサートなどが行われていました。
「このお祭りで感動するのは、四十四田ダム建設で水没した2集落に伝わっていた神楽を小学生が毎年舞ってくれること… ダム移転によって地域の伝統や文化まで途絶えてしまう例もある中で、このお神楽は移転からまもなく50年になるにも関わらずしっかりと地域で次世代へとつないでくれていてダム関係者としてとてもありがたいです」と所長さんがおっしゃっていました。カルテットコンサートも地域の方々によるものということで、 四十四田ダムは地域に根ざしていて地域のみなさんに愛されているダムだなあと感じました。
盛岡で大人気だというコロッケ屋さんは、“ダムコロッケ”を限定販売していました。 アーチコロにも見えましたが、堤体コロッケはほくほく、貯水池ソースは甘めで美味しかったです。
私もダム監査廊・発電所見学に同行させていただきました。 受付には沢山のみなさんが並び、ヘルメットを装着し、下流側にある監査廊入り口へと向かいました。
堤体とこいのぼり、いい感じでしたよ〜! 監査廊見学からは2チームに分かれての見学…
監査廊内ではダムを管理する上での漏水量、たわみ などのチェック方法の説明を受けて、発電所へと向かったのですが〜・・・
監査廊の階段、傾斜45度のところが多く、点検作業で回る時 かなり大変だろうなあと思いました。
発電所に到着したら、職員さんと企業局のキャラクター・みずりんが出迎えてくれて、 「四十四田発電所は岩手県営発電所としては5番目にできた発電所で、四十四田ダムの水を利用し水力発電行っていて、年間供給電力量は一般家庭約二万戸分です」 などという発電所の概要説明を受けて見学開始・・・
四十四田水力発電・・・取水口から水を取り込み、鉄管路を通って発電所地下の水車へといき水車を回し水車と軸で繋がっている発電機が一緒に回り発電する・・・“1分間に250回転”という説明があり、 ということは計算してみると“24極”だということがわかりました。
以前使用していたカプラン水車も展示していて、羽根の表面を丁寧に研磨しているようですが、ところどころにエロージョンの痕跡を見つけることができました。放流や利水など水を利用するという事はキャビテーションを克服するということなのでしょうか。
メンテナンス工具写真です。
発電所についての映像を見て見学終了・・・。
小学生限定のボート湖面巡視体験も人気でした。湖面から間近に見る堤体、ゲートも素晴らしいものがあるでしょうね〜!
四十四田ダムは、工事で死亡事故ゼロという記録を打ち出したり、上流からの強酸性水対策として、ゲートにはステンレス材を使ったり、いろいろな工夫がほどこされたようです。四十四田ダムができて貯水開始してからはそれまで赤川といわれていた川も青色へと変わり、湖面に写る岩手山も素晴らしいものがあるようです。
見所満載の四十四田ダム… ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか? 桜満開の時は更に最高だと思います。 今度訪れる時は天気がよいといいなあと願っています。 最後に四十四田ダムダムカードと、四十四田発電所発電所カードです。
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