《このごろ》
新刊紹介 ブルーガイド・グラフィック「ダム大百科」

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 まだまだ一般の人とは縁遠いものとイメージ付けられてきたダムだが、ようやく時代が変わりつつあると実感させる本が出た。国土交通省、ダム技術者、ダム愛好家等が協力し、萩原雅紀さんが監修したブルーガイド・グラフィック、山歩きの本などで定評のある実業之日本社のムック本である。

監 修 : 萩原雅紀
発行所 : 株式会社実業之日本社
B5判,113頁,定価1,600円(税別)
ISBN 9784408063331
2017年2月28日 初版発行

 表紙には「国土を造る巨大構造物 その役割とエンターテインメント性」というコンセプトワードが大きく記されているが、それこそが “ダムを見て楽しむ” というダムファンの感性から捉えられた新しい切り口だ。
 ダムを見に来て貰うという側面から企画されている観光放流の楽しみ方の紹介から、ダムを見て歩くことでしか手に入らないダムカードの紹介、各地で販売されているダムグッズ、ダムカレー、ダムの達人ダムマイスターへの道…等々、ダムエンターテインメントの一端が垣間見える。
 まさに、裏表紙に書かれているキャッチコピー『この一冊で「ダム」が見えてくる!』の通りである。この本を手にするだけで、誰もが簡単にダムの知識に触れることが出来る。しかも、数多くの写真や図解でダムを判りやすく紹介しているだけではない。ダムの重要な働きである洪水調節や河川管理の理論にまで踏み込んで解説されており、ダムが社会に果たす役割がきちんと説明されている。そして、小中学生でも容易に理解出来る判りやすさでダム建設の歴史、ダム人物伝も書かれている。
 平成になってまもなく30年、ここに来てダムを取り巻く環境も着実に変化している。

内容構成:
ダムを見る!知る!
●日本のダム スペック別ベスト10
●世界の巨大ダム
●ダムの基礎知識
●ダム管理と河川整備
●洪水調節と低水管理
●ダムはこうして造る!
●ダム建設の歴史
●幻のダム・反対運動・事故

ダムを楽しむ!見方を変える!
●ダムの見学・観光の楽しみ方
●ダムに行ったらダムカレー
●ダムが紙幣に描かれる!?
●ダムに眠る廃道・廃線
●ダムカードの魅力
●ダムを撮る!

(2017.2.17、中野朱美)
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