去る2月24日(金)9:50〜16:30にかけて、東京永田町にある都市センターで(一財)日本ダム協会主催の「第64回水源地活性化講習会」が開催され、NPO法人地域リサイクル推進機構専務理事&ダムマイスター(専門家)として、聴講に行ってきましたので速報です。 参加者は、62名と会場がいっぱいで行政・企業・NPO等幅広い分野の皆さんが熱心に聞いておられました。
主な講演内容につきましては、以下のとおりです。
1.「ダム事業に関する最近の話題」と題して、国土交通省水管理・国土保全局治水課森久保企画専門官が、29年度予算・ダム再生等ホットな情報をお話されました。
2.「水源地域振興の現状と課題」と題して、国土交通省水管理・国土保全局水資源部岡水源地域振興室長が、最近の具体的な水源地域振興等の取組みについてお話されました。 ※町田は、平成22年に国土交通大臣より「水源地域対策アドバイザー制度」に基づくアドバイザーの委嘱を受けこれまで活動してきましたが、上記制度が最近無くなったようなので、制度復活のお願いをしたところです。
3.「八ツ場ダム建設事業について」と題して、国土交通省八ツ場ダム工事事務所由井副所長が、建設が危ぶまれたご苦労や現在のダム建設の進捗等についてお話されました。
4.「樹と水と人の共生をめざす水源地の村づくり」と題して、公益法人吉野川紀の川源流物語尾上事務局長が、大滝ダムでのダム完成が遅れたものの、それをプラスに変えて源流から河口までの流域全体で地域活性化に向けて連携を図っているとのお話されていました。
5.「環境未来都市下川町」と題して、北海道谷下川町長が自ら講演され、国有林を町有林として買収し、森林をテーマにして環境都市モデルに挑戦しているとの熱き想いを話されました。 ※町田は、NPO法人地域リサイクル推進機構が取組んでいる「ダム湖に流れ込む流木処理で地域と連携した活性化に繋がる地域完結型リサイクルシステム」を町内で計画中のサンルダムでも取り組まれるよう提案したところです。
6.「ダムと広報」と題して、国土交通省水管理・国土保全局河川環境課三橋河川環境評価分析官が、主にダムカードの生い立ちと効用について話されました。 企画から10年経って、やっとダムカードも全国的に認知され、ダムカレーも含め一般市民に愛されてきたとのことで、私もダムカードマニアとして楽しいひと時でした。
以上ですが、ダムが主に建設から管理の時代になってきたことから、地域振興もハードからソフトが求められていることを痛切に感じたところであり、このためにもダムマイスターが、行政・企業・NPO・市民の連携にまとめ役として活動することもあるのではと想った次第です。 (敬称略)
どうか、このごろ愛読者の皆さんも水源地活性化講習会に参加され、ダムにおけるソフト面も学ばれることをお勧めします。 きっと、ハードであるダム施設を見るとき、ハードとソフトがコラボして大いに感動するのではと思います。
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