《このごろ》
宇宙船地球号「明日のこころ」

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世界の繁栄は、膨大な資源消費と温暖化ガス排出のうえに成り立っている。みんな我先に資源争奪戦に走っている。心ある人々は不安を抱いている、価格上昇の後に資源枯渇の日が来ると。一方、温暖化にも歯止めがかからない。地球号はいつまで旅を続けることが出来るのだろうか。いつまでも安全な旅を続けてほしい、万人の願いである。

地球号の延命には、乗組員の自覚が必要。クリーンエネルギーを見極めることだ。石油、天然ガス、石炭、原子力は数百万年かかって生成された地球資源であり、私たちが数百年で使い切って良いのだろうか。風力や太陽電池などがクリーンエネルギーの代表のように喧伝されるが、実は水力発電こそが優等生であり、太陽エネルギーそのものだ。

「水力発電は、他の発電方法よりコストがかかる」という。1キロワットアワー当たりの人件費などであるが、それは見かけのコストではないか。企業では経営健全性を見るのにバランスシートを使う。減価償却費を積み立てて「元へ戻す」仕組みがある。地球号という運命共同体からみれば、地球資源消費や温暖化ガス排出に対して手当のための引当金が必要だ。真のコストを見極めれば、コスト逆転が濃厚になる。

その名が示すように、日本は太陽の申し子であり水力発電エネルギーは環境立国の柱となる。化石燃料使用の引当金を地球号のメンテナンスに投入すれば前途は明るい。健全な需要創造によって新たな産業が育ち、日本の得意な環境ビジネスが世界をリードする。資源のない日本だからこそ出来るのかもしれない。
宇宙船地球号 キャプテン日本の「明日のこころ」はここにある

(2008.9.26、サブロー)
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