《このごろ》
「阿賀町ダムシンポジウム」を実施しました
〜第2回目は8月に開催予定〜

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昨年のこととなりますが、2018年9月22日から23日にかけて「阿賀町ダムシンポジウム」が行われました。このたび第2回シンポジウムが開催されることとなりましたので、本稿では昨年のイベントの概要について紹介します。


◆シンポジウムの目的

新潟県阿賀町では自然、温泉、スポーツ等を活かした地域の活性化を行っています。2017年4月より東北電力株式会社では、会津若松支社が管理する阿賀野川水系のダムのダムカードを作成し配布を始め、阿賀町にもダムカードを貰う人が訪れるようになっています。このようなことから、阿賀町にあるダム施設等を観光面から活用するためのヒントを得ることを目的に昨年、ダムのシンポジウムと参加者を対象とした見学会が計画されました。


シンポジウムチラシ
シンポジウムチラシ

◆シンポジウム

シンポジウムは二部構成として、第一部では「阿賀野川・只見川ダムめぐり」と題して阿賀野川水系のダムを紹介する講演会としました。阿賀町では狐の嫁入り行列が有名ですので、講演の際には報告者はキツネメイクをして講演を行いました。

第二部は「ダムの魅力を地域づくりに活かすためには!」をテーマとしたパネルディスカッションで、三橋さゆり氏(国土交通省関東地方整備局利根川上流事務所長)、雲越里加氏(利根川源流ダムガイドの会)、笠原克浩氏(東北電力株式会社会津若松支社)、江花一実氏(阿賀町役場鹿瀬支所長)の四名がパネリストとして登壇しました。(所属はいずれもシンポジウム時のもの)

三橋氏からはダムカードがどのような経緯で誕生したか、現在のダムカードの使われ方、八ッ場ダムや下久保ダムでの取組などについて、雲越氏からは、みなかみ町のボランティア団体である利根川源流ダムガイドの会の取組や矢木沢・奈良俣ダムの点検放流、みなかみ町のダムカレーなどを紹介していただきました。笠原氏からは、東北電力株式会社の社会貢献事業や地域の交流人口を増やす取組としてのダムカード発行についてお話をしていただき、江花氏からは地元としてのダムの活用についての課題、ダム建設による魚の遡上や動物の習性への影響、阿賀町の産業などを詳しく語っていただきました。

会場からは、「河川を勉強できる場としてダムの活用が考えられる」「ダムのような大きなものを造り上げる物語性に魅力を感じる」などのコメントもありました。
また、会場となった阿賀町の赤崎荘には、近隣のダムカレーの食品サンプルを展示しました。



キツネメイクをする筆者

パネルディスカッションの様子
ダムカレーの食品サンプルの展示
ダムカレーの食品サンプルの展示

◆交流会

パネルディスカッションの後には参加者交流会が行われました。交流会では阿賀町の特産品を使った美味しい料理や地酒がふんだんに提供され、食事をしながら参加者同士の親睦を深めました。

交流会の際には希望者にはキツネメイクをしてもらい、ダムかるた大会も行いました。ダムかるた大会の後は温泉で疲れをいやし、夜まで交流会が続きました。

ダムかるた大会
ダムかるた大会

◆鹿瀬ダム・発電所の見学会

翌9月23日は、鹿瀬ダムと発電所の見学会です。最初に阿賀野川が大きくカーブする箇所と鹿瀬ダムを見下ろすことができる展望台「天女の花筏」に行き、山の上から鹿瀬ダムを俯瞰しました。

鹿瀬ダムと発電所の見学会は東北電力株式会社のご協力により実施できたもので、鹿瀬ダム、鹿瀬発電所、第二鹿瀬発電所をそれぞれ見学させていただきました。

赤崎荘に戻ってからは、参加者のために作られたこの日限定の超特大ダムカレーで昼食となりました。大皿に数人分のダムカレーが盛り付けられており、各自で取り分けていただきました。



天女の花筏から展望

鹿瀬ダムの見学会

下流側から見学

超特大ダムカレー

昨年のシンポジウムの様子は阿賀町観光協会のWEBサイトに、写真と共に詳しく掲載されています。

阿賀町観光協会 180922ダムシンポジウム

◆シンポジウムの成果

ダムそのものを地域資源としてテーマに据えたシンポジウムを実施するのは阿賀町では初めてのことと思います。初回ですので、シンポジウムでは国交省や群馬県でのダムを使った取組を学び、改めて阿賀町のダムを見直すことを意図しました。そこで、講演会では阿賀野川水系の主なダムについておおまかに知っていただくこととし、パネルディスカッションのパネリストには、ダムカード開発に取り組んだ三橋氏や、みなかみ町で住民ボランティア活動に取り組んでいる雲越氏、ダム管理者の東北電力株式会社、地元の江花氏に出席を依頼しました。

パネルディスカッションではそれぞれの立場からダムに対する関わり方、ご自身の取組が語られました。阿賀町には鹿瀬ダムなど大規模なダムがいくつかありますが、他の地域の事例などを参考として、地域資源としてのダムの価値を見直すという点では一定の成果があったものと考えます。


◆阿賀町ダムシンポジウムU

第一回シンポジウムの成果を受けて、2019年8月17日から18日にかけて、第2回目のシンポジウムとなる「阿賀町ダムシンポジウムU」が行われます。

昨年は国交省、住民ボランティア団体、管理者、地元での、ダムの活用の取組や問題点について検討をしましたが、今年のシンポジウムでは、昨年のシンポジウムに来場してくださった一般の方を中心に、主にダムめぐりやダムカード集めの楽しさについてお話をしていただくこととしました。一般の方々がダムめぐりやダムカード集めをどのように楽しんでいるのか、ダムめぐりの面白さはどのような点なのかを主眼に置き、今後の取組の一助としたいと考えています。

シンポジウムの後には昨年と同じく交流会とダムかるた大会があり、翌日は宿泊者優先での豊実ダムの見学会も予定しています。

阿賀町観光協会「阿賀町ダムシンポジウムU」

また、7月7日から7月25日まで神奈川県立相模湖交流センターで開かれていた、第五回ダムマニア展の巡回展も阿賀町で行われています。


巡回展の会場(撮影:筆者)

阿賀町巡回展は8月4日から18日までとなり、会場となるレークサイド角神は鹿瀬ダムのすぐ近くにある遊休施設です。相模湖交流センターの物販で売り切れとなった商品のうち、いくつかは巡回展の会場でも販売されます。巡回展期間中の最終土日に「阿賀町ダムシンポジウムU」が予定されています。


阿賀町観光協会「ダムマニア展in阿賀町」

この他、新潟県では新発田地域振興局・柏崎地域振興局・上越地域振興局が合同で実施する「にいがたダムスタンプラリー2019」(7月12日〜9月13日)、佐渡地域振興局が実施する「SADO-DAMスタンプラリー」(7月13日〜9月1日)、魚沼市が実施する「うおぬまダムスタンプラリー2019」(7月13日〜9月1日)、近隣県では長野県企業局が実施する「ダムスタンプラリー2019」(7月19日〜9月30日)があります。


「にいがたダムスタンプラリー2019」
「SADO-DAMスタンプラリー」
「うおぬまダムスタンプラリー2019」
「ダムスタンプラリー2019」

今年のシンポジウムではダムめぐりの楽しさについて話し合うこととしています。これらのスタンプラリーなどと共に、ダムマニア展の巡回展やダムシンポジウムに来場されてみてはいかがでしょうか。


写真提供:阿賀町観光協会

[関連ダム] 鹿瀬ダム
(2019.8.8、ダムマイスター 04-051 目黒公司)
【 関連する ダムマイスター の情報】

 (目黒 公司)
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