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1.布引ダムの諸元
このダムは英国技師バルトンの基本設計に佐野藤次郎が修正を加え明治30年に工事に着手し、3年後の明治33年3月に完成した神戸市水道創設時の水道水源として建設された水道用のダムである。
布引ダムの創設時の様子については、五十畑 弘氏の貢献により明るみになった部分が多い。
建設当時は76万m3あった貯水容量も昭和13年及び昭和42年の大水害などにより42万m3に減少していたが、100年を経過した現在も神戸市の貴重な自己水源として活用されている。
ダムの表面は型枠がわりに使用された石積で覆われ、提頂下方には横一直線にデンテル(歯飾り)が施されており、古典様式の風格ある外観を呈している。平成10年には、登録有形文化財に指定されている。
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