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このような中、平成17年度に迫川上流(二期)農業水利事業が完了し、迫川上流域には、本事業の基幹施設である小田ダムを含め4カ所のダムが整備された。これらのダム湖は、現在、渡り鳥などの飛来地となっており、伊豆沼・内沼に集中している渡り鳥、特にガンカモ類の過密状態の緩和や危険分散において、生息場所として利用される意義は大きい。
さらにこの4カ所のダム湖を単体の水辺空間として捉えるだけでなく、伊豆沼・内沼とその間に広がる水田との有機的な連結、いわゆるエコロジカルネットワークの形成を維持することが渡り鳥の生息にとって有効であると考えられる。そこで平成16〜17年度の2ヶ年にわたり、本地域を対象に渡り鳥調査を行い、ダム湖の生息地としての役割、エコロジカルネットワーク形成のための環境条件や可能性について検討した。以下にその検討結果を紹介する。 |
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