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◇ 魚道の計画

■清流日本一 
 後志利別川(しりべしとしべつがわ)は、昭和62年から全国の一級河川で毎年行っている水質調査では過去8回にわたって「日本一のきれいな川」となり、その清らかさを誇っている。その清流には、10科23種の魚が確認され、サクラマスをはじめとした川と海とを行き来する回遊魚が多く生息する。

 また、流域を取り囲む山々には緑豊かな森が保たれ、川の恵みを直接受けた肥沃な土壌は、農業を中心とした産業が発展する礎になっている。



後志利別川流域図
■もう一度魚たちを故郷の川へ 
 ダムを建設すると、回遊する魚が良好な産卵床となる上流域への移動する際に大きな障害になってしまう懸念がある。そこで、生息する魚がダムの上下流を自由に移動でき、より住みよい環境になるよう、ダムの周りに長さ6kmの魚道が計画された。これは、日本一長い魚道だ。

 魚道の形式などについては有識者で構成される「美利河ダム魚道検討委員会」で検討された結果、「多自然型+階段式タイプ」となった。


美利河ダムとピリカ湖



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