■「水」に関するもの
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小学4、5年生は、郷土の自然、歴史、文化、社会、産業について学び、郷土の理解を深めるとともに、郷土に生きる喜び、郷土を愛する心を養う。この郷土学習の一環として「水」にかかわる社会科副読本の教材が使われる。 千葉県企画部水政課編・発行『水のはなし』(平成8年)は、地球の水、家庭で使われる水、作物を育てる水、工場でかつやくする水、川のはんらん、水資源の開発、不足する水、よごれる水、水の需要増加をくいとめる努力、などの構成からなる。子どもたちに親しみやすいように写真や絵や図によって表現されている。『水のはなし』とほぼ同じ内容の埼玉県社会科教育研究会編『みなおそうさいたまの水』(埼玉県・平成8年)は、水資源の開発の項目で、利根川水系の下久保ダム、草木ダム、荒川水系の二瀬ダム、浦山ダム、合角ダムが水害を防ぎ、水道用水、農業用水、工業用水を供給し、郷土の発展に役立っていることも学ぶ。愛知県教育振興会「あいちの水」編集委員会編『あいちの水』(愛知県・平成2年)では、木曽川から引いた愛知用水、矢作川から引いた明治用水、豊川から引いた豊川用水のことなど、先人の尽力による水開発が、郷土の暮らしを支える重要な水となって利用されることを学習する。 さらに、滋賀県教育委員会編・発行『あおいびわ湖』(平成6年)、熊本県企画開発部編・発行『くまもとの水』(平成3年)の書がある。
水道については、東京都水道局編・発行『わたしたちの水道』(平成5年)、神奈川県企業庁編・発行『わたしたちの水道』(平成5年)、福岡市水道局編・発行『水とわたしたち』(平成15年)などが刊行されており、水と人間の生活の結びつきについて学習する。
ついでながら、ダムと密接に係わる河川について、山形県白鷹町編・発行『だあいすき!最上川』(平成4年)、荒川上流工事事務所編・発行『荒川読本』(平成7年)、富士川とともに歩む会編・発行『私たちの富士川』(平成4年)、河川情報センタ−編・発行『私たちの土岐川』(平成5年)、「わたしたちの大和川」研究会編・発行『わたしたちの大和川』(平成11年)、香川工事事務所編・発行『われら土器川探検隊』(平成6年)、吉野川砂防工事事務所編・発行『発見・探検!わたしたちの吉野川』(平成7年)、中村市教育委員会編・発行『たのしいしまんと川』(平成2年)、八代市教育研究所編・発行『ふるさと八代・球磨川』(平成3年)などの書を掲げる。
子どもたちは、6月1日の「水道の日」、7月7日の「川の日」、8月1日の「水の日」の記念日に、各地で水道施設、ダム施設、水路施設の見学会に参加し、五感をもって水の大切さを体得する。
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