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◇地域の内発的発展のための五つの視点

 
 内発的発展論に沿って地域づくりを進めようとするとき、重要ないくつかの視点を紹介したい。

 まず第1に、地域固有の知的資産(ノーハウ)を重視することである。地域の技術・産業・文化を土台とし、これにハードソフトの資源活用という視点から、地域固有の情報ネットワークと、地域の諸資源・技術革新・市場ニーズを総合的に評価できる地域固有の知的資産(ノーハウ)が重要である。

 第2に、住民の学習機会についてである。住民が自ら学習し計画することが大事で、社会教育を含め学習機会の拡大が、地域の人材輩出の基礎となるという点に留意する必要がある。

 第3に、地域産業連関の重要性である。地域の中で、生産活動が多段階に連関し、その過程で多くの域内波及効果を生み出す、それが好ましい姿であろう。

 第4に、環境・生態系・アメニティの重視である。これは当然のことではあるが、またこれらは地域の固有性の基礎であるという観点からも、意味のあることである。

 最後に、地域住民の主体的参加についてである。住民の主体的参加による自立的意志決定、それに基づく地域独自の政策形成といった視点を持つことが大切である。

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