施工技術研究会とは

  ダムは極めて公共性の強い構造物です。また、ダム建設は総合工学の場と言われるとおり、
水文・水理・地質・材料・環境・地震工学などの諸分野の研究成果や知見に学び、学際的・
業際的な協力と創意工夫の上に、計画・設計・施工されて建設されます。しかし、戦後のダ
ム建設を担ったダム技術者の多くが第一線から退きつつある現在、ダム技術の継承とさらな
る発展は今後のダム建設事業の大きな課題となっています。
  一方、社会経済情勢の変化に伴って、発注者から民間へのダム技術の移転が急速に進行し
ています。それだけに今、ダム施工技術者が継承・発展させようとしている技術は単なる施
工技術だけに止まらず、ダムの品質・安全・経済性を確保する上でより重要な意味を持って
います。このような背景から、財団法人日本ダム協会では平成8年からダム工事施工業者40数
社の技術者を集めて施工技術研究会を設置して、ダム施工技術のノウハウを継承するととも
に、新たな課題について調査・研究し、技術力のさらなる向上を図ることとしています。
  また、施工技術研究会は施工者サイドの課題解決のみに終わるのではなく、その調査・研
究結果を発注者・設計サイドにも提供・提案し、意見交換することによって計画・設計サイド
との共通認識を持ちながら、今後のダム技術の進展に貢献することを目的の一つとしています。

平成20年度の活動状況について

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