化 女 沼 ダ ム

  化女(ケジョ)沼は規模の大きい灌漑用溜池として維持されて来ましたが、その本流であり度々氾濫していた田尻川の洪水調節を図るために、堤防のダム化や周囲の環境整備が行われ、現在は貯水面積・量ともに増加したダム湖となりました。元々自然湖である化女沼には「照夜姫伝説」等多くの伝説を秘める沼でもあり、「化女沼」の名の由来はここから来ています。
 今回は前回の七ヶ宿湖にひきつづき、同じく宮城県内の当ダム湖とその周辺施設を紹介します。




左岸よりダム湖を望む


湖面に浮かぶハス

◆化女沼ダムの概要
 ・河川名      田尻川(ダム湖に流れ込んでいるのは長者川)
 ・形式        ゾーン型フィルダム
 ・堤高        24m
 ・堤頂長      260m
 ・総貯水容量   3,020,000 立方メートル


下流面よりダムを望む


ダム天端

★化女沼伝説
 化女沼にまつわる伝説の中でも、最もポピュラーなのが以下の「照夜姫伝説」です。

  むかし、沼のほとりに長者が住んでおり、一人の美しい娘があった。娘は、朝な夕なその美しい姿を沼辺に見せていた。すると、そのあまりの美しさに、沢山の蛇が水面に集まるようになった。
  ある秋の夕暮れのこと、水もしたたるような美しい若衆がここを通りかかり、許しを乞うて長者の家に泊まるようになった。
  やがて、若衆はいずこともなく旅立つことになるが、娘はいたく別れを惜しみ、嘆き悲しんだ。
  その後、打ち沈む娘の姿に、長者の家はひっそりと淋しい毎日が続いた。ある日、物思いにふけりつつ草原で身を横たえていた娘は、体に異常を感じ、あわてて館に戻った。
  その夜娘は産気づき白い蛇の子を産んだ。娘は驚きその蛇の子を追い、愛用の機織機とともに沼に身を投じた。
  その後、毎年7月7日の日には、沼の中から機を織る音がするといわれている。


 この他に化女沼にまつわる伝説として、長者の娘が沼の水を鏡にして化粧をしたので化粧沼というのだとも語りつがれています。


ダム管理事務所内に掲示されている「照夜姫伝説」


「照夜姫像」

★化女沼・古代の里
  「化女沼・古代の里」は化女沼の右岸側外周路(市道化女沼西線)を北に進むと程なく現れます。ここには”古代の村”、”あそびの広場”、”芝生広場”があります。”古代の村”では、縄文時代や弥生時代の竪穴住居や高床倉庫等、古代人の生活を気軽に体験することができます。しかし宮城内陸地震の影響により、当施設についてはしばらく利用できない状態にありました。”あそびの広場”では、全長55mのローラー式滑り台やアスレチック等があり、3歳の息子も1時間近く楽しんでいました。”芝生広場”では野外炊飯やバーベキューを楽しむこともできるので、今度来た時には是非利用したいと思います。




写真手前「竪穴住居」、写真奥「高床倉庫」


写真手前「アスレチック施設」、写真奥「野外炊飯場」

★化女沼レジャーランド
  「化女沼・古代の里」を出て、来た道を更に進むと東北自動車道の脇を過ぎ、今度は化女沼の左岸側外周路(市道化女沼東線)を南下して行きます。すると左手草むらの中に”化女沼レジャーランド”が出現!! 1979年にオープンし、園内には、観覧車、バンバーボード、メリーゴーランド、それ以外にもキャンプ場、ミニゴルフ場、ホテルといった宿泊施設があったようですが、少子化やレジャーの多様化で集客数は減少し、2000年に閉鎖されています。

■化女沼へのアクセス
 古川I.Cから車で約10分


(宮城県大崎地方ダム総合事務所/化女沼ダム管理事務所 パンフレットより)

(copyright 財団法人 日本ダム協会 & A.I.)
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