ダムマイスターの神馬さんが増山たづ子さんの写真展「生き生き徳山−揖斐川讃歌」のことを書いている。(「増山たづ子さんの写真展に行ってきた」) 増山さんは、よく知られているように、旧徳山村で沈みゆく故郷の写真を撮り続けた「カメラばあちゃん」。2006年に亡くなるまで、長年に渡って写真を撮り続けた。
ダム便覧に「テーマページ」を初めて間もない頃、何か潤いのある記事を載せたいと思い、増山さんに写真集「故郷 〜私の徳山村写真日記」を紹介させてもらえないかとお願いしたところ、快く承諾して頂き、心のこもった丁寧なお手紙を頂いた。当時、増山さんは徳山を離れて岐阜市に移転しておられたが、手紙にはそのお宅の庭に咲く秋明菊(しゅうめいぎく)の写真が同封されていた。その裏面には手書きの説明文が添えられていた。
これは中国から来た秋明菊です ふるさとから連れてきました 今年もがんばってよく咲いてくれて有難うといいますとニコニコ笑ってくれます 私も笑います 皆お友達です
増山さんは今も天国で、秋明菊に囲まれて優しく笑っているのではないだろうか。 それにしても撮り続けた膨大な写真は、今どうなっているのだろう。ちょっと気になるところだ。
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