《このごろ》
三島ダムの堤体はどこだ!

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 千葉県の三島ダムに行ってきた。堤高25.3m、堤頂長127.7mの農業用アースダム。着いて、堤体の写真を撮ろうと思ったが、どこが堤体だかわからない。案内板などを見ても、ダム湖である三島湖ははっきりと表示されているが、不思議と堤体自体は明確ではない。

 余水吐はかなり大型で目立つが、堤体はどこにあるのか。あたりを回ってみると、余水吐と切り立った崖の間にそれらしきものがあった。自然の斜面に見える上部にりっぱな舗装道路が通り、向こう側はダム湖だ。アースダムの風情はないが、位置関係やダム湖側の状況からしてどうやらここが堤体だろうと推測した。


自由越流式余水吐


下流から見ると自然の斜面に見える


上部には舗装道路が通る


ダム湖側はアースダムの感じ


ここが天端だろう

 それで、調べてみた。断面の模式図にあるとおり、計画はきれいな形のゾーン型アースダム。ところが現況を見ると、下流面は最上部まで大きく土盛りがされていて、元々のアースダムの下流面からは著しく異なった形になっている。この盛土部分の上の方に、現在は舗装道路が整備されている。計画通りの形であれば、通常のアースダムだから、堤体がどこであるかはすぐにわかったはずだが、大規模な盛土が計画断面を隠し、アースダムの存在をわかりにくくしている。



これがアースダムに見えるだろうか

[関連ダム] 三島ダム
(2012.12.21、柳二郎)
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